特徴的な地形の大島北西部を回り込みます。ちなみにこの向こうに大島空港があり。ここは1800m滑走路を持つんですが、どこにあるか私は知らない調布飛行場なる空港に向かう航路が一日二便あるのみ。あとは離島とのヘリが数便。…必要ですかね、これ。ついでに愛称は「平仮名」で「かめりあ空港」。個人的な疑問1、なんで椿をわざわざ英語にするの?疑問2、なんで平仮名なの?疑問3、関係者全員馬鹿なの?



そこから見えた伊豆半島。この辺りは既に房総半島と伊豆半島の間、外海では無いと言える海域です。



でもって間もなく岡田港という所で左舷より高速接近する艦艇を確認。これも竹芝桟橋から運行されているジェットホイル船、東海汽船の運用する水中翼船でしょう。



水も流体ですから、翼断面系の上下を流れると上側に低圧部による揚力、翼を吸い上げる力が生じます。密度が高い水は空気よりも低速でより強い力が生じるので、航空機より低速でも一定の揚力が得られます(揚力(L)=0.5×揚力係数(CL)×翼面積(S)×流体密度(p)×速度(V)×速度(V))。

よって船体下に航空機の尾翼のような翼を取り付け、船体を浮き上がらせて造波抵抗を低下させ、高速で航行するのが水中翼船です(船体が受ける最大の抵抗が造波抵抗。船体の水中面積を減らす事で低下させられるから浮かべてしまえ、という発想が水中翼船)。これを商業化したのがボーイング社のジェットホイル、ボーイング929型であり、現在日本で見られる水中翼船はほぼこれに限られます。東海汽船が運行する写真の船もジェットホイルです(川崎重工でライセンス生産したものだが)。

ちなみにジェットホイルの推力はその名の通りガスタービンによる水中ジェットで、民間人が乗れる数少ないガスタービン動力機関の一つでもあります(ターボファン&ターボプロップエンジンを一種のガスタービンと考えるなら飛行機があるが)。私は乗った事が無いので、一度は乗ってみたいなあ、と思ってるんですよね。



なので接岸時などに速度を落とすと揚力が失われて御覧のように着水してしまい、普通の船のような状態に。でもってもう一隻、同じ東海汽船の水中翼船が港に居ました。これがどこに向かうのかはよく判らず。

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