階段を登り切った辺りで振り返る。画面中央付近にみえる電線の向こうから来た事になるんですが、この島、思った以上に原生林に覆われてるじゃん、と驚く。あれま、面白そうなんですが、今回は何せ時間が無いので歩き回るのは不可能なのです。



そこから海の方を見る。西向きの岬なんですが、北側も視界があり、なかなかの絶景でした。

すぐ向こうに見えているのは新島で、昭和のビンボーな若人のリゾートという印象しか無かったんですが、思った以上に荒々しい崖に囲まれた面白そうな島なんだな、と知る。



ちょっと望遠で。

岩場の島は無人島の地内島、その右手にちょっと見えてる桟橋は新島港のもの。ここからだと約6qほどの距離です。奥には利島と鵜渡根島も姿があり(並んで見えるが実際は鵜渡根島の方がずっと手前にある)、その奥に薄っすらと大島も見えてます。大島まで60q以上あるんですが、冬場ならこのくらい普通に見えるんしょうか。

以下、全くの余談。
画面右側の新島港の桟橋先端部、ちょっと白く出っ張ってる所から先がざっと180m。ここからの距離が約6q。すなわち日本海海戦で日本側の連合艦隊がバルチック艦隊相手に砲撃を開始したのがこの距離であり、当時の戦艦はもう少し小さいですが、それでもほぼ同じような大きさで見えていたはずです。この距離かあ、と思う。あの点のような目標に当てるのは楽じゃないでしょうね。そういった意味での敵の未来位置が判りやすい側面に移動しての同速度並走の砲撃は有効なのです(正面から撃ちまくるT字戦法は水平射撃のみで有効。遠距離で放物線状に撃つ場合、厳密な未来位置への距離予測が必須だからアナログ計算機程度の装備ではまず当たらない)。ただしこの距離だと敵の発砲炎は見えますから、あ、撃った、と判ります。当時の戦艦砲弾なんて平均速度で音速は出無いでしょうから、着弾まで15秒以上、恐らく20秒近い待ち時間がある事に。人生で最もイヤな待ち時間だと思いますよ、これ。



真正面、北西側には伊豆半島が薄っすらと見えてました。もう少し早い時間なら富士山も見えたかも。



思った以上に絶景で、これは来てよかったなと思う。やるな、東海汽船ミステリーきっぷ4000円。

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