昨年の浦内川上流散策は完全な山歩きになったので、多少は覚悟して来たのですが、こちらは最初から最後までこういった整備された林道が続いてました。よって階段も急坂もなし。ちなみに標高差も200m前後なので、1時間半かけて到達するには生ぬるいと言っていい条件です。これ走っちゃえば半分の時間で済むな、と思ったんですが、今回は腹が出てスマホが大好きな地雷映画男が同行してるので、それは無理でした。

ちなみにかつて山登りをしていたころ、陸自のレンジャーの訓練に何度か出会った事があります(空挺では無い)。どこだか忘れましたが(火山だった)、あの人達、森林限界を出て障害物が無くなると折り返しながら徐々に高度を稼ぐ登山道を無視、そのまま垂直方向に速足で突入、文字通り一直線で山頂まで行ってしまい、人間じゃねえな、と思った事が。



迂回路をしばらく進むとさらなる分岐が。ところがここには何の案内も無いのです。どうするか、と両者で検討となったのですが、左に進むと、迂回工事中の方向だから右が正解だろう、オレの野生の勘がそう言ってる、との私の主張が通り右に向かう事とする。



なんだかちょっと山道っぽくなってきました。ただし大分整備されます。ついでに車が入れないし、砂利も敷いて無いのに下草とかは一切生えてない。となると相当な数の人の行き来があるハズですが、ここでも一度も人に会わず。ちょっと謎です。



途中で見かけた歩行者専用の細い山道にかかる立派なコンクリート橋。一種異様な風景ですが、こういった良く判らん土建建造物は、意外に日本中に造られており、日光や尾瀬周辺の山道にもあったりします。



その先にあった、例によって造るだけ造ってホッタラカシの看板。林野庁のもののようです。こういうの、後で汚くなるだけだから造らなければいいのに、と思う。ジャングル内の植生を観察しよう、という学習案内で、地元の小中学生の屋外授業とかが行われてるんですかね、この一帯。

でもって拙僧の論理的考察と野生の勘でこの道に入ったのですが、10分以上歩いても登り道に入る気配すらない。さすがにオカシイな、と思っていたら途中で奇跡的にケータイのアンテナが立つ場所が。あわてて現在地を見てみると別の林道に入り込んでる事が大判明。間違えたとしたらさっきの場所しかなく、そこで判断したのは私しかなく、責任の所在は明確ですが、ここは適当に誤魔化してとにかく一度戻る事に。

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