博物館外部の眺め。規模としては小樽の鉄道博物館より小さいですが、それでも地方の施設としてはかなり大きいです。正直、想定外でした。 大宮の鉄道博物館にも同じようなのがあったミニ鉄道。子供大喜びでしょう。というか時間があれば私も乗ってました。 ちなみに謎のレールが車両展示施設と博物館本館の間にあったんですが、なんだこれ。キチンと固定もされていないようですが。 軽く展示車両も見て置きましょう。わたしは鉄道に詳しくないので、ほぼ現地解説の受け売りですが。まずはEF10。 EFに10なんてあったっけ?と思ったら貨物用の高出力機関車として製造された車両で、関門トンネルが開通した時、そこで牽引車両として使われたようです。関門トンネルは1942(昭和17)年の開通時から電化区間だったのですが、そこに繋がる路線は未電化だったため、トンネル区間内だけ、この電気機関車で牽引したのだとか(3qを越え勾配もあるトンネルで煙を吐いて出力でも劣る蒸気機関車は基本的に使えない)。展示の車両は塩害がある関門トンネル対策として外板をステンレス化したものだとか。ステンレスで塗装済みの車両ってあるのね。ちなみに現存する唯一のEF10だそうな。 ついでに1961(昭和36)年に山陽線と鹿児島本線の電化がなったんですが、九州が交流、本州側が直流という条件のため、以後もここを通過する電気機関車は専用として造られたEF30型が牽引していました(そこら辺の問題に対応したEF81が1968年に登場した結果、国鉄がJRとなった1987年までに全て引退)。 昔懐かしいボンネット型の特急車両で、クハ481。 いわゆる485系電車の最初の系統で、九州では1995年ごろまで現役だったようです。ちなみこの肌色に赤、という塗装は筆者の子供時代、こういったセンスの大量生産品を造る大人には絶対になるまい、と思うほどショボい印象のものでした。今でも最悪だと思っております。 1937(昭和12)年製造の気動車、キハ07。当初はガソリンエンジン積んでいたのだとか。すげえな。戦後の1952年にディーゼルエンジンに変換され、1969(昭和44)年まで現役だったそうな。 ちなみにこれ、重要文化財の指定を受けているそうで、電車、蒸気機関車以外では唯一の重文らしいです。中も見たかったんですが、訪問時は非公開でした。 |