国土地理院地図より


さて今回は大堀公園へと向かいます。写真で福岡城跡の横にあるソラマメ型の巨大な池です。当然これは…



福岡県立博物館デジタルライブラリより引用

かつてお城の西に広がっていた巨大な水堀、その昔は入江だったと思われる一帯の名残です。



でもって国体道路沿いにあると思い込んでいたのですが、全く見えず。どうやら少し奥まった位置に在るようです。行って見ましょう。



まもなく池の畔に。江戸期までは潟、あるいは汽水湖とでもいうべき存在だったと思われますが、現状の植生を見る限り淡水池のようで、名称も大堀池になっています。いや、大堀だけでいいのでは…それって博多湾海みたいな名称だと思いますが…



公園の案内図がありました。水と緑のオアシス 県営大濠公園。

…あの、水と緑が砂漠の中にある場所をオアシスと呼ぶのでありますから、それって稲が生えてる田んぼ、海のある海岸線、山の上の山頂みたいな文章でございますが…

ちなみに右が北。下側、東に位置する舞鶴公園は福岡城跡の公園の事。京都府の飛び地どすえ、という訳ではなく福岡城の別名が舞鶴城だったからでしょう。ただしここ、先に見たように一部は一般住宅街なんですけどね。ついでに帰宅後に確認して気がついたんですが、福岡城跡は9割近くが国有地、すなわち大阪城や熊本城と同じく陸軍から引き継いだ国所有のままのようです(ちなみに大蔵省&財務省は戦後に引き継いだ軍用地の名義人を変えてない事があり、大坂城周辺などは未だ名義人は日本陸軍のはず)。

でもって橋と島で池を南北に縦断してるんですね。お城のお堀に島を造ってニンジャの便宜を図る家があるとは思えんので、おそらく維新後に造られたものでしょう。この辺り、なんとなく東京 上野の不忍池を連想する部分アリ。実際、かつて博多には向島百花園と浅草の花屋敷を参考にした遊園地、「向島」がありましたし(キャナルシティは鐘紡工場の跡地だが、さらに以前はこの遊園地があった)。

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