その先の建物は「福岡城むかし探訪館」だそうな。とりあえず入ってみましょうか。



黒田家の家宝、信長が殺人に使用した刀(戦闘行為ではない)、圧切(へしきり)長谷部。長谷部は刀工の名、へし切は信長が使った必殺技の名。すなわち以前の持ち主は信長だったとされます。ただし織田側の記録を私は知らず、この辺りの主張は黒田家にしか記録がありませぬ。しかもかなり近代になってからの書物です。よってどこまでホントかは判らず。ちなみにパパ官兵衛が直接信長から貰った、息子の長政が秀吉から貰った、諸説があるようです。

と、ここまで書いて置いて写真を確認したら、これ、展示用の複製品でした…。現物は福岡市の所有なんですが、博物館の方に置いてあるようです。



そして福岡城の模型。とても丁寧に造り込まれていました。でもって、ほらね、もう完全に戦闘城砦でしょ。



城の中心部が高台になっている事に注意してください。さらに画面上、北側に橋が二本、左下の南面に橋が一本、それ以外は侵入路がありませぬ。黒田家はやる気だぜ、というお城なんですよ。

天守閣は今の所、存在が確認されて無いのですが、この模型ではしっかり造り込まれていました…。ちなみに右下の南面が赤坂、桜坂の高台で、そちらまで模型を造ってもらえれば、元は半島だっただろう、というのがよく判ったと思います。北側の半分くらいは埋め立ての可能性もありますが。



そして古地図。かつての福岡は水の街だったんですよ。上の白い線が現在の海岸線と街路。ほとんど埋立地なのが判ります。そしてお城の南に広がるのが例の丘陵地帯。 

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