さて今回のオマケ記事は九州の芸術についてだよ、ペロ君。 「さいですか」 「境内に現代彫刻があったの?」 いやこれ幕末の1852(嘉永5)年に地元の有志達が奉納した鷽(ウソ)と麒麟像なのさ。よく出来てる像なのだが、特に柱の上の鳥に注目。鷽(ウソ)の鳥だとされるが、その形状が凄いのよ。 「…これ、鳥なの?」 江戸期の彫像でこの抽象化。凄いよね。時代の150年先を行ってるだろう、これ。 「なるほど」 これオミヤゲで欲しいなあ、と思ったんだが現地で見る限り特に商品化はされて無かった。いいキャラなのでウケると思うんだけどね。 「さいですか」 でもってこちらは麒麟。伝説の生物としての麒麟の方だ。でもって注目はその下半身。想像上の生物の下半身をなぜここまで現実的に造るんだ、というレベルの造り込みがなされていた。これもある意味で時代離れしていて、当時の福岡にはとんでもない天才が居たのではないか、と思う。 「なぜそんな所に執着するの」 それは個人の嗜好だと思うが、注文者の意向なのか作者の趣味なのかちょっと気になるな。ちなみに本来は二体あったんだけど、一体は太平洋戦争の時の金属製品供出で潰されてしまって現存しない。ホントにあの時の馬鹿軍指導部どもは全員もれなく地獄に落ちろと思うね。 「さいですか」 といった感じで、今回はここまでだ。 |