さて、ペロ君、今回のオマケ編は博多の皆様における命名感覚の問題についてだ。

「さいですか」

まずはこれ。

 

「なんでヨーロピアン?」

全く判らん。

「なんで祇園?」

ああ、それは現地の地名だ。博多にも祇園があるんだよ。ちなみに祇園精舎の祇園だから、直訳すると「欧風な牛頭天王が守る釈迦説法の聖地」だな。ちなみにイギリス英語の隠語だとEuropeanは人種差別的なニュアンスで白人を指すから「白人支配による釈迦説法の聖地、牛頭天王付き」とも取れるな。

「訳すなよ」

まあ欧風カレーみたいなものか。

「絶対違うよ」

とりあえず何考えてるのか全く判らんが、仏教と白人至上主義者の融和を狙った国際派の宗教関係者が建てたのかもしれん。

「絶対違うよ」



上のマンションと同じ系列と思われるもの。

「エッフェル塔の事?」

ピサの斜塔かもしれん。いずれにせよ普通の鉄筋コンクリート製のビルだったが。

「ホテルなの?」

いや、横にはコンドミニアムとあるから集合住宅だろう。

「でもホテルって書いてあるよ」

書いてあるんだよなあ…。あれだな、多分、お客さんがフロントのドアを開けるまでホテルかコンドミニアムか決定されておらず、扉を開けた瞬間にネコが死んでホテルかコンドミニアムになるんだよ。

「言ってる意味が判りません。しかも床暖房なんだ」

なんだよね。福岡ってそこまで寒いのかとちょっと驚いた。 そこだけ韓国風なんだ、とも思った。



…まあこれは良くあるね。アーバン、アーバン、ババンババンバン。

「…落ち着けよ」

ちなみに直訳すると「都会的な都市」だ。役場のような市役所、迷路のような迷宮、夏のサマー、夢のドリームみたいなもんだ。…どういう意味?

「オレに聞かれてもなあ。犬だし」



最後はこれ。「目印となる建物」と言う名の建物。

「…念のために確認しておくけど、博多の事、好き?」

大好きだな。福岡地区と合わせれば無敵だろう。日本国内で間違いなく東京以上に面白いのは大阪だが、福岡はそれに次ぐと断言していい。だからこの程度のトンチキでは…拙僧の…愛は揺るがない…はず。

「さいですか」

てな感じで、今回はここまでだ。

「さいですか」

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