ここが旧中川との合流地点です。奥に見えてるのは大島小松川公園の緑地。かつてはここに昭和5年、荒川放水路完成直後に造られた閘門、小松川閘門と小名木川閘門が並んで建っていました。現在は埋め立てられてしまい、小松川閘門の上部構造だけが公園内に残って居ます。 ここで旧中川を南に向かうのですが、そこに見覚えのある船が泊っていました。あ、これ日本橋の横に居た観光船だ。我々とは別ルート、恐らく日本橋川を下って隅田川に出て、小名木川を先行して来たんだと思います。しかしこんな場所に船着き場とは奇怪な、と思ったんですが、すぅさんから、この北側に都営新宿線の東大島駅があると教えられ、ああ、そういったルートかと思う。あるいはこのまま往復で日本橋に戻ってしまう人も多そうです。 さてそこから旧中川をわずか300m程南下します。ちなみに左の緑地も大島小松川公園です。 すると盲腸河川である旧中川を荒川から遮断している壁と小名木川排水ポンプ場が見えてきます。従来ならここから先は行けなかったのですが… 現在はその横に2005年に完成したこの荒川ロックゲートがあり、先と同じように水位調整プールに入る事で荒川に抜けられるようになりました。ちなみにこれが出来るのは南側のここだけで、旧中川が北で荒川と接している木下川排水場は土手で遮られており、普通の人は旧中川がそこで分離している事すら気が付かないまま、一生を過ごすことになるでしょう。都民でも128%の人はその存在を知らないと思います。 ただし一帯は散歩コースとして最高に楽しいので、私は何度も訪問しております。 というか、私もまた今回の旅でこれほど東京の水辺が面白いと初めて知りました。はとバスというかはとボート、運用してもいい商売になるのでは…と思ったんですが、そうか、それがさっき見た観光船か。 |