いろいろ手続きや点検があったのですが、私にはよう判らんので、すぅさんに丸投げさせて頂く(最低)。 それらの準備が終わって、いよいよ出航です。しかしこのクレーン、まさかボートの出し入れ用だとは、教えてもらわんと永遠に気が付かないよね、と思う。 徐々に旧江戸川のコンクリート要塞、妙見島を離れる。手前を走ってるのは地下鉄東西線。この電車に乗ってる皆さんはおなじみの光景だたと思いますし、私もうんざりするほど見ている景色なんですが、水面からだと全く印象が異なるのに驚く。 ちなみに東京湾の河口部付近における東京と千葉県の県境はこちらの旧江戸川になっています。上流だと現江戸川が県境ですけどね。よって画面左が東京、右が千葉。そして先ほども触れたように妙見島は東京寄りにあるので東京都になります。 出航後、快調に走るレンタルボート。当然、運転はすぅさんにお願いなので、私は後ろを見てる余裕あり。 船首部を持ち上げて水の抵抗を減らして走る小型ボートですが、その船底で造る引き波の凹部がスクリューで生じる凸部と打ち消し合って、一定距離で波が消されてるのに気が付く。完全には消滅しないんですが、かなり小さくなります。狙って設計されてるのか、偶然か、判りませんけども。 その先、千葉県らしい河岸の向こうに忽然と出現する悪夢のようなキンキラ金建築。 狂人が建てたラブホテルだろうと思ってたんですが、後に東京黒鼠王国のホテルだと知る。そうか、黒鼠ってペスト媒介するんだよね、脳をやられちゃうから仕方ないよね、と思う。 その先で東京湾に出ました。でもって、ここから速度を落とし、大きく東に回り込む。あれ?目的地とは逆方向では、と思ったら、一帯には伝説の浅瀬、船橋と浦安沖の三番瀬に連なる浅瀬が存在、こんな小型ボートでもあっさりと座礁してしまうため、慎重に迂回せねばならぬのだとか。 ええ、それまた大袈裟な、と思いながら先ほどの画面を見ると、確かに水深2mを切っており、場所によっては1.7m前後しかないと知る。なるほど、これは怖いと己の無知を恥じる。ちなみに場所的には葛西臨海公園の正面一帯、例の人工海浜の南側一帯です。 国土地理 空中写真閲覧サービスから一部をトリミングして使用。 この浅瀬は航空写真などでもハッキリ見えます。右上が旧江戸川の河口部。その下、左の人工海浜から続く赤茶色の部分は全部浅瀬で、これを回避しないと東京湾には出れません。この一帯、埋め立て前にはどれだけ巨大な干潟が広がっていだんだろうと思う。 |