11月だし、そもそも日も当たらないしで、一部の床は乾かないで濡れたままでした。案内の方の話だと、最後は人力で水を拭きとるらしいですが、限界はあるのでしょう。



奥側から入り口方向を見る。一番奥にあるのが放水路の第一縦坑で、直径31.6m、最深部は地下71m。地下50m付近にある排水トンネルに続いてます。賢明なる読者諸氏はこれはサンダーバード3号及びウルトラホーク2号の格納に最適であることに直ぐ気づかれたかと思います(横に抜ける地下トンネルはロケット噴流の排気にも使える)。ククク、判ってるじゃないの、国土交通省様。



立坑の入り口部分。ここまで地下水路から水がせり上がって来ると、この水槽部に流れ込むようになっています。ただし特に動力とかは見当たらず、約30mの高低差を地下トンネルで発生する水圧だけで押し上げてるようです。そんな事可能なの?と思っちゃいますが、実際にそれで運用されてるんですから可能なんでしょう。

ついでによく見ると入り口になってる部分の壁の上下に黒い線が走ってます。シャッター?と思ったんですが、違いました。この水槽と立坑を一体化してしまうと、あまりに巨大になるため、あそこで一旦切り離し、地震の衝撃や長期に渡る変形への対策としてるそうな。ゴムのダンパーが入ってるようですが詳細は不明。

**エキスパンジョイントと呼ばれるもので、構造的に折れやすい部分を分割して接続するものだ、との情報を掲示板でもらいました。

後、下に見えてる台座は流水に対する対策としては低すぎるので、おそらく例の掃除用ブルトーザーの落下防止用でしょうね。



その立坑にある管理用階段がカッコいい。最大水没時には赤い部分の下あたりまで水が来るようです。6qを超える地下トンネルの維持管理点検ルートの入り口も兼ねてるようで、ここから各種機材を地下50mのトンネルまで降ろすらしいです。

…地下トンネル奥に怪獣が出現、その戦いのために続々とこの立坑から降ろされる秘密兵器とか、なかなか燃えるお話になりそうですが、誰かやりませんか。



約20分ちょっとで自由時間は終了、順番に階段を登って退出となります。なかなか楽しかったです。

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