金属光沢を持ち、それでいて爆発した砂のような形状のもの。よく見ると中心部に球体があるようにも見えますが、詳細は不明。
 


個人的に西表の毒ピラニアと呼んでいる形態。よく見るとこれも一部がガス化してるように見えます。

■現状の「何か」に関する考察

以上が私たちが遭遇した「何か」についての事実関係のほぼ全てです。

約28秒間の動画は、最初から最後まで何が何だかわからん、少なくとも私の知識では全く判断がつかない情報の塊となっていました。生物なのか、無生物なのか、なんらかの知性があるのか、人間ではない何かが造った「何か」なのか、現状では判りません。そもそもどういった原理で宙に浮いてるのかも判らず、物理法則がきちんと有効なのかすら不明、それどころかこの高速変化を見てると因果律(原因と結果の連続性と不可逆性)が成立してるのかすら怪しい気もします。物理の以前に哲学レベルで常識の外の可能性を、現状では否定できないと思います。

これほどの波長の可視光線を放っていた以上、電磁波を発生させるそれなりのエネルギー源を持つはずですが、それが何か想像が付きません。光線の波長を一定量変える生物は水中にはありますが、地上では聞いたことがありませんし、これほどの明るさで光るのは明らかに異常です。そしてここまで幅広い波長の可視光線を出している以上、電磁波の最高峰、もはや放射線であるX線やガンマ線すら出している可能性も簡単には否定できません。ただしkm単位で到達するものではないので、一定の距離があれば、現状は危険性は無いと思っていいと思われます。

同時に西表島と八重山諸島で行方不明事件が連発してるという話も聞きませんから、触ったら見知らぬ惑星に飛ばされるみたいな危険性もなさそうです。まあ、触ったことのある人は未だに居ないとは思いますが…

ただし、これだけ目立つ存在ながら他にほとんど目撃例が無いのも不思議な所です。今回の記事作成にあたり調べたのですが、それらしき写真を数点見かけたモノの、同じものだと判断できたのは2015年9月にお隣の竹富島にある食堂の方が撮影した写真のみでした。もっと目撃例があるはずだと思ったんですけどね…。とりあえずこの撮影者と思われる方に問い合わせをしておりますが、現状回答が得られてないため、写真が見られるページへのリンクだけを張っておきます。

ちなみに上記のブログの注釈を見ると竹富島の西側にあるコンドイ浜から海上方向、すなわち西表島の方角に出現していたと思われ、やはり西表島が怪しい、という印象は残ります。ついでに今回、我々が見たのも海岸線沿いですから、海とも何らかの関係があるかもしれません。さらに上記のブログでは西の海に沈みかけた月の写真と並んで掲載されております。2015年9月25日の月が沈んだのは明け方近くの午前3時8分なので、恐らく深夜午前2時ごろの撮影だと思われます。我々が目撃したのは午後9時ごろですから、時間的にはかなり異なる、という事になるでしょう。同時に月が出ている事から晴天であり、この点の条件は一緒のようです。ただしいずれにせよ二例のみではサンプル数が少なすぎて結論は出せませぬ。

とりあえず、現状判るのはそこまでであり、よってこの記事はここでお終いとし、何か新たな情報が出てきたらまたお伝えします。 また読者の方で、そういや八重山諸島でそんな写真を撮っていたな、という方がいらっしゃったら、情報をいたけるとありがたいです。私が生きてるうちにこの正体が判る可能性はきわめて低いと思いますが、やれるだけの事はやっておきたいと思っておりますので。

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