さて、お次の目的地は浦内川のジャングルクルーズ船乗り場です。
本来は由布島から近い仲間川のジャングルクルーズを先に見に行くつもりだったのですが、この日は干潮時間の関係で午後の便が無い事を、スマホ大好きの地雷映画男が確認しており、このため島をグルっと半周してこちらに来ることにしたのでした。

途中の写真は運転中で撮れず、地雷映画男に撮影を頼もうとしたら熟睡中だったので、いきなりその駐車場に場面は飛びまするが、実際は移動だけで40分も掛かっています。40分くらい、と思うかもしれませんが、そこは西表島、途中に一度も信号が無く、延々と走り続けてこの時間なのです。これは予想以上に手ごわい島だぞ、と痛感する。

とりあえず通常の定期便は既に出た後なのは確認済みですが、人数が集まれば臨時便が出る事もある、との説明がホームページにあったので、念のため確認して見る事にしたのです。



駐車場から船乗り場まではちょっと距離があります。この先を右に曲がればジャングルクルーズの始発点、左に曲がれば 西表炭鉱の一つ、ウタラ炭鉱跡があります。これらの炭鉱があった時代が西表島に最も人が居た時期だと思うのですが、日本全国の鉱山と同じく、囚人のような扱いで人を働かせた上に、周辺住民にも金を払わず協力させたなど、中でも最悪だったのがここでした(会社が独自発行し、会社の売店でしか使えない金券をばら撒いた。炭鉱夫の給料も同じでまともに払ってない)。

位置的は海にも出れるのに関係者をジャングルに内に住まわせた結果、多数のマラリアの被害者を出し、第二次世界大戦中に閉山とされています。ちなみに翌日に見る事になる内離島にもかつて炭鉱がありました。





ここがクルーズ船の乗り場で、確認したら本日は定時の出発のみ、次は14時に出ます、との事。ついでに浦内川、河口部は見事な大河であり、こんな小さな島にこんな川が…と驚く。さすがは雨と水の島。

次の便は約1時間後、となるとウタラ炭鉱跡に行けるかな、と思ったんですが、それよりは昼飯だという点で地雷映画男と意見が一致、そちらに向かう事に。ただしここは西表、食事ができる場所など極めて限られています。この点、極めて用心深い筆者は前日にここから車で10分の距離に孤立した大衆食堂の存在を確認してあり、とりあえずそちらに向かう事にしたのです。



一瞬、通り過ぎてしまいそうになった食堂がこちら。平日は休みの店も多いと聞いていた上にノレンが出てなかったので一瞬不安になるも、営業中でした。やれやれ。



店内は普通に田舎の食堂で、カラオケ設備などからして夜は飲み屋さんになるのでしょう。

…西表のバスは夕方には無くなるし、歩いて移動できるような一帯では無いと思うのですが、そこら辺りの謎は追及しません。ただし酔っ払い運転というか荒っぽい運転は島外から来たレンタカーが多く、イリオモテヤマネコの交通事故の大半はそれによるものだ、という話を後ほど、現地の人から聞きました。

ついでに日本の警察は地元出身の人間を配置する事は避けるので、島に来る警官は他所者扱いされる事が多く、下手に事を荒立てない、というのも処世術の一つ、という噂も。逆に言えば移動で島から出て行くならやり放題であり、公務員の皆さんの移動の季節になると交通違反でつかまる例が増える、という「島の伝説」も聞きました…。

ついでながら西表島と石垣島は島外からの移住者が異常に多い一帯なので、古くからの住人との間にも色々ある、という話も。さらについでに西表島はアカマタとクロマタ、そしてシロマタの聖地であり、あの人類最強の謎の一つに移住者の皆さんがどの程度迫っているのかな、と思わなくも無いです。怖くて聞けませんでしたが…。ついでに言えば、この点でウタキ(ウトゥム)を展望台にしちゃった小浜島、大丈夫なの?

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