さて、昨年の仙台周辺ではツキノワグマ、今回の神戸ではイノシシと動物関係のネタが続いたが、ここ奈良でも新顔の登場だ。

「ああ、シカさんだね?」

その通り。奈良公園周辺はシカ関係の表示がいろいろあったのさ。



まずはこれ。

「シカさんにビックリマークだ」

シカさんが速度と質量の積である運動量は接触した物体間で保存されるのでは、というニュートン力学の基本を悟った瞬間を示したものではなく、シカさん飛び出し注意の看板だった。

「でしょうね」

実際、年間50頭近くが交通事故で死亡しており、結構問題は深刻なようだ。あれだけの動物だとぶつけた方の車もタダでは済まんだろうし。



「…こんな怖い顔したシカの事故が多発中なんだ」

多発中らしい。
ついでに言うなら、More "A"related  Injuries Are Occurring という英語は文法的には間違いではないけど、あまり聞いたことがない表現なんだよね。そもそもだからどうした、という話だし。
もっと普通に判りやすく、Caution,There have been many accidents caused by deer とかでいいんじゃないかなあ。

「さいですか」



こちらは別の看板にあった、シカに関する注意が書かれたサイトへ繋がるQRコードの説明なんだけど、なんか英語部分を読むと「あなたの安全のためにこの絵を見なさい」という風にも取れる。奥さん、シカゴ、否、シカ語の翻訳を読み上げているような。人類とシカの新しいステージが始まったような。

「いい絵じゃん」

まあ子供のカメラのフラッシュは要らんだろうと思うが。
ついでに中国語を直訳すると「シカについて理解せよ」といった感じなんだが、これも下の絵と合わせて見ると「シカと和解せよ」的な神秘的な宣告にも見える。

「それはあんただけ」

さらに了解鹿は日本語として読むと、「人の子よ、我らが白ケツの秘密をこれ以上探るな」「了解、シカ!」と会話してるようにも見えるな。

「それはあんただけ」



でもって、その先で見た警告。実はイノシシからも逃れ切ったわけでは無かったのさ。

「あれま」

といった感じで、今回はここまでだ。

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