ちょっと狙った構図で撮影してみる。 その直前にあるのがこの八角灯篭。奈良時代のものとされ、創建時の東大寺の姿を伝える貴重なもの。当然、国宝です。 正面入り口付近。 確かに巨大で、下の人と比べてもその大きさがよく判るかと。装飾を兼ねた支柱部が多く見られますが、江戸期に構造力学があったとは思えないので、これだけの建造物を良く建てたな、と思います。 ただし、やはりいろいろと無理はあったようで、明治初期に撮影された写真を見ると屋根などが完全に歪んでしまってるのが見て取れ、このため倒壊防止を目的にした一階、二階の屋根を支える支柱が四隅に取り付けられてました。一説にはこの支柱は江戸期の文化年間(1804〜1818年)に入ったとされますから、当時はまだ建築から100年ほど。どうも基本設計に無理があったような気もしますね。 ちなみに四隅の屋根の支柱は明治45年(1912)の大修理で取り外されてしまってます。 そこから中門を振り返る。本来は砂利道だったんですが、現在は石畳になっております。 そして大仏様。現存するのは大部分が江戸初期の再建ですが、国宝に指定されてます。 |