せんべいの切れ目が縁の切れ目。興福寺参道の石畳の上で立ち去りながら振り返る、仁王立ちのその姿はカッコいいぞ、と思う。 「さらば、シカせんべい無き男よ。縁があればまたこの二千年の都で会う事になろうぞ」 そして、その横をシカなんか完全に無視して「チコク、チコクー!」という感じに駆け抜けて行く、奈良の女性会社員の方。全く動じないシカ。 …奈良ってなんかすげえな、と思う。 興福寺境内に入るも、まだ参観開始前なので、とりあえず素通りで先に進みます。ちなみに興福寺は今では国宝で世界遺産ですが、明治期の廃仏毀釈で廃寺寸前まで追い込まれたため、門も塀も無く、ほとんど奈良公園の一部みないな施設になってしまっており、こういった寺社はちょっと珍しい気もします。残された建物の内、写真手前が中金堂、奥が五重塔で、どちらも国宝ですね。 ちなみに2018年に中金堂が再建されたのですが、工事中の柵で近づけず。反対側に回ればよかったのかもしれませんが、時間が無いので今回は素通りとします。 そこから奈良公園の奥に向かう途中の景色。いやはや美しい。来てよかったなと思う。 興福寺の境内から公園内にかけては歩道も周囲の建物もキレイに整備されており、なるほど国際観光都市ですね。 35年ほど前、高校の修学旅行できたときは、ここまで整備されてなかったように記憶するので、その間に日本は大人になったんだな、と思う。 |