その先で、これまた自然に取り込まれつつある小型の堰堤を見かける。こんな所で取水してるとは思えないので、砂防ダムですかね。



途中にあったこの橋、何の変哲もない橋に見えますが、大正初期、日本でもかなり早い時期に造られた鉄筋コンクリート橋で、これまた重要文化財の谷川橋です。鉄筋コンクリートでも年月を経ると独特な風味が出るのだなあ、と思う。いいなあ、これも。

ただし転落防止用の金網、もう少し何とかならんのか、というか必要ですかね、これ。



でもってその先の川底もこんな感じで、ここまで掘削工事をやったの?明治期に?と思ったんですが、現地の案内板でこの岩盤の崩れ方は六甲断層による断裂であると知る。すなわち、自然の地形でこれ。

そうか、ここの北東には「隠し砦の三悪人」のロケ地、草木も生えぬ地獄の断層地帯、蓬莱峡があったなあ、と思いだす。
…神戸、凄い場所にあるんですよね、改めてこうして見ると。ついでに、蓬莱峡、仮面ライダーもロケ地にしてたのね、と今回調べて初めて知る。



その先でいきなり眺望が開ける。手前に見えてるのが例の新神戸駅前の高層ビル。

これも後で調べて知ったのですが、ダイエーの創業者、神戸にゆかりの深い人物、日本最大の小売り王国を育て上げた(同時にこれを破壊した)中内さんがバブル期(1988年)に開発した施設なのだとか。なので元神戸オリエンタルホテルが入ってたのか。

しかし、やはり立地が立地だけにかなり苦戦してると知る。なんで関西の高層ビルってそんなのばかりなの、と思う。



でもってその右側が断崖になっており、見下ろすと何か人工構造物が見える。なんだあれ、というのは次回にて。

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