さてペロ君、今回のオマケ編は神戸の銅像についてだ。 「さいですか」 でもって既に見たように大阪は裸の国だったのだが、神戸はこんな感じだった。 「…なにこれ?」 下のLマークで判るように国際慈善団体であるライオンズクラブが寄進したライオン像つき金属柱だ。 「何のためのもの?」 さっぱり判らん。下の銘板には「ともに生きるためにあなたの愛を。社会福祉に善意の拠出を」とだけ書かれており、その上にスリットが開いてる。ポストやご意見箱の可能性もあるが、まあ、募金箱なのだろうな。ただし集めた金をどうするつもりなのかは一切の記述が無い。ついでに幅からして、明らかに札単位での入金を要求してるように見える。 「…やりたい放題じゃん」 なんだよね。大阪なら絶対成立しない甘さだけど、神戸の場合、お金入れちゃう人いるのかなあ… でもって問題はこのライオン…ライオンだよね? 「いや、私に聞かれても」 ライオンはその骨格構造上、こんなポーズは絶対取れないハズなんだけど。ついでに目と鼻の位置関係もおかしい。そして、そもそも腰が引けてるライオンてどうなのよ? 「いや、私に言われましても」 ついでに言うなら台座の石が妙に立派で、もっと質素にして募金に回せば良かったんじゃないかという気も… 「それ言ったら、そもそもライオン像要らないじゃん。というか、このライオンがライオンズクラブのシンボルなの?」 いや、それは違うだろう。これは地元の皆さんの暴走だと思うよ。例のLマークの両脇にライオンの顔をつけてるけど、それ以上のシンボル化は無いはずだ。 そもそもライオンズクラブの「ライオンズ」はアメリカ人大好き頭文字を取ったダジャレで、Liberty, Intelligence, Our Nation's Safety の意味だからね。実際、ライオンの銅像まで付けちゃってるのは初めて見た。ちなみにOur Nation's Safety、我が国の安全保障を歌ってる国際友愛組織って素晴らしい自己矛盾なんだよな。 「あれま」 まあ、実際はそう見せかけて、これアメリカ人らしい反共産主義のモットーなんだろうけど。労働者の共同体により世界から国家という組織を一掃する、が連中の主張だから。 「あれま」 で、何の話してたんだっけ? 「あれま」 でもってこちらはハーブ園にあった少女像。…少女だよね? 「いや、私に聞かれても。手に持ってるのはヒマワリ?」 のようにも見えるが手鏡かもしれぬ。遭難三日目で、太陽反射で沖を行く船に救難信号を出してる可能性も高い。 「裸足だし」 そう、裸足だしね。という感じに、なんだか微妙な感じのものが多かったのが神戸の「芸術」だった。 「さいですか」 といった感じで今回はここまでだ。 「さいですか」 |