さて、今回のオマケ編はお初天神こと露天神社で見てきたモノたちだ。

「神社がオマケ編のネタってのは珍しいね」

まあ、そこは大阪だからね。

「ああ…」



とりあえず、ここでも“日本のオタク文化への参戦”が行われていたんだ。

「……」

………

「お初さん?」

お初さんだね。

「曾根崎心中のヒロイン?」

そうだね。
かなり悲惨な目にあってから心中する遊女の人だから、いいのか、これ、という気がしなくも無い。
ついでに余計なお世話だと思うが、この髪型、江戸後期の遊女の結い方を漫画的に表現してるように見える。少なくとも曾根崎心中の元禄年間のモノではないと思うぞ。ただし今回の記事を書くのに確認して見たら、近代の浄瑠璃の人形はこういった髪型になってるようで、それを参考にしたのかもしれないが…。

「さいですか」



こちらはもう一人の主人公、徳兵衛さん。
こちらは番頭さんで、知人に金をだまし取られた挙句にお初さんとの結婚が絶望的になってしまう悲劇の人。

「おめめキラキラだ」

どうもこういった漫画アニメ的な表現にチョンマゲはかなり厳しい気がするんだが、まあ、個人の好みではあるかなあ…。ちなみにツキサヤが青くないのでヅラ疑惑がある。まだ若いのにね。

「さいですか」



でもって神社としてはかなり推してるようで、境内のシャッターにも描かれていた。

「あれま」



かと思えば、西宮市の安部さんが描かれた、浄瑠璃風の絵もあり。

「これはいかにも、という感じで違和感ないね」



と思わせて、その下にはラブラブハート型の絵馬がずらりと並んでたのさ。

「あれま、ラブラブ」

お初天神で永久の愛を誓う、とあったんだけど、いやそれ心中だよ。あと縁結びと書かれてたけど、結ばれてないゆえの心中だぞ、あの二人。

「いろいろあるね」

いろいろあったのさ、露天神社。というわけで、今回はここまで。

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