しばらく待つと、今回の電車はカタカナでトラムと書いてありそうな形式のものがやって来る。あれま、いろんな電車が走ってるのね。 個人的には途中ですれ違った、年季の入った車両に乗ってみたかったのですが…。 床の段差もなく、事実上の二両編成で中も広い。札幌で乗ったやつとはまたちょっと違うもので、この業界にもいろいろあるんだなあ、と思う。 途中で歴史を感じる建物が並んでる一角を通過。ああ、そうかこの通りはかつての紀州街道だ、とこの時気が付きました。 前回、新世界の恵美須(えびす)駅からここまでで利用した住吉大社の前に到着。前回見逃がしたここを見学する予定もあったのですが、この日の天気予報は午前中から雨、だったのでとりあえず見送り。結局、この後も時間が取れず、今回も見れませんでした… ついでにその手前に我孫子(あびこ)という地名があり、場所からしてやはり渡来系の人たちの地名でしょう。 関西発祥の地名は関東にも多くありますが、そのほとんどが平安期に関東平野に追い出された渡来系の皆さんの入植地です。我孫子(おそらく百済系の吾彦のこと)、白髭、志木、白木(しらぎ、である)、巨摩、狛、駒、高麗(こま、こうらいである)、秦、羽田、畑(はた、渡来系、恐らく百済出身の秦氏のこと)、などは全てその系統で、関東甲信越が彼らを利用した朝廷による入植地として開拓されたのがよく判る証左の一つになっています。 その後、終点の天王寺駅前に近づくと、線路周辺が芝の緑地になっていて驚く。初めて見ましたが、よく強度を維持しながらこんな工夫をしたなあ、と思う。芝の根はかなり強力ですから、維持管理は大変でしょうに。芝刈りもやってるのかなあ。 ちなみに住吉から終点までにあった駅名が、神ノ木、姫松、松虫といったもので、なんかいいなあ、と思う。 |