午後7時20分の便だったのですが、夏至の直後の北海道はまだまだ明るい。



とりあえずあの機体ですかね。



定時に搭乗開始となる。ほぼ満席でした。まあ安いですからね、ジェットスター。
ところがどう見ても全員が着席してるのに、いつまでたっても動かない。どうしたのかと思っていると、間もなく「機体に不具合が発見されたので当便は欠航となります」との機内放送が。

ええええええ、どうなるのと思う。出発遅延は何度も経験してますが欠航になったのは初めて。代替便を出しますが、一度降りて空港のカウンターに来てね、という機内放送があり、初めての経験なので、そういうものかと黙って案内に従う事に。最悪に備えて翌日も午前中は職場に出なくてもいいようにしてあるので、この段階ではそれほど焦らず。

ところが後ほど、これが極めて適当な案内である事が判明、以後の行動で決定的な混乱を生じることになりました。格安航空なので欠航トラブルは事実上の自己責任と思っており、この点は納得してますが、その後の対応があまりにも酷かったです、ジェットスター。



私は後部の座席でそもそも降りるのが遅かったため、カウンターに着いた段階でこの行列。代替便があるなら、焦る必要も無いと思ったんですが、実はそれが大間違いだったのです。そしてこの後、列からどんどん人が去ってゆくのですが、何が起きてるのかもよく判らない。この点、一度でもジェットスターの欠航を経験していた人達はよく事情を知ってたのだと思います。

結論から言ってしまうと、

■代替便が出るかどうかは、かなり運の要素が絡む。この時は一時間近く経ってから明日も便は出ない、となった。

■なったんだけど、現地のスタッフは誰も教えてくれなかった。登録したメールアドレスにメールが来るのだが、スマホのアドレスにしてないと気が付かない。私はどうもおかしいと思ってタブレットを引っ張り出して確認、初めて知った。何考えてるんだ、この会社と思う。

■欠航が決定になった直後から搭乗券のキャンセルが可能にになっていた。
よって正解行動は速攻でキャンセルし、払い戻し料金を使って別の便の券を取れ、である。ただし翌日までに代替便が出ない事もある、という最低限の事実関係の説明すら無かったので私はこれをしなかった。

結果的にこの辺りの事情を知ってる人達が早い者勝ちで翌日のジェットスターの空席を抑えてしまい、翌日の便での帰還は不可能となる。この点、適当に生きてる私はいいが、やはりそういった事情に弱い老夫婦の方とか、子供連れのお母さんなどが取り残される事になってしまい、気の毒だった。私が見ていた限り、この点に関してもジェットスターは何ら対応していない。

とりあえず危機管理の最低限の行動、必要な情報を適切に報告せよ、が全くできておらず、私が見て来た中でも最悪の対応に終始したのでした。社員教育、やってないでしょ、これ。ただし文句を言っても飛ばないモノは仕方ない。少なくとも明日の午後までには東京に戻らねばならんので、空席があったAIR DOで羽田行きの便を抑える。ちなみにジェットスターだと片道約6500円、対してAIR DOだと約2万円と、いきなり三倍の運賃になってしまったのでした。

とりあえず帰りの便を抑えてやれやれ、と思っていたのですが、不幸と言うのは群れを成してやって来る性質があるのでございます(笑)。

まず、AIR DOの電子チケットが送られてこない。領収書は発行されてるので、間違いなく席は取れてると思うのですが確証が無い。空港内のAIR DOカウンターに行って見たのですが、既に無人。電話問い合わせの時間も過ぎており、どうも明日の朝、空港に来て確認するしかあるまい、となる。

問題は今夜の宿で、とりあえず今朝チェックアウトしたホテルに電話、もう一泊させてちょうだい、と頼み込む。幸いにして部屋があったので、こちらも何とか解決。すでに大分時間を潰しており現在21時半。まだ札幌行きの列車はあったはずと思って、JRの改札に向かうと、今度はこちらも大混雑となっている。こんな時間に通勤ラッシュ?と思ったら、運行遅延の案内が出てる。何があったのだと思っていると、構内放送で「列車がシカと衝突、一部区間で運転中止となっています」との案内が。

なんてことすんだよ、エゾシカ。オレに何の恨みがあるのだエゾシカ。この広い北海道で、なんでわざわざ線路の上に侵入するのだエゾシカ。踏んだり蹴ったりのエゾシカ。まさか運転中の車両に横から突入したんじゃあるまいな、エゾシカ。

この結果、さらに駅で30分以上待たされ、なんとか札幌に帰り着いたのが夜の23時過ぎ。トホホと思いながらススキノのホテルに向かい、ベッドに入ったのが深夜1時でした。これがビートルズが言う所のHard day's night ってヤツだろうか、などと思いながら速攻で爆睡に入る。



そんな日の翌日としては必要以上に快晴となった四日目の朝。会社さぼってもう一日遊んじゃいたいと思いますが、それはできないのだよ、オレ、と残酷な事実を告げて荷物をまとめる。

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