その先にもう一つ小さな橋があり、奥には公民館のような、避難小屋のような建物がある。看板によると大師堂らしいので密教系の宗教施設となりますが、どうみても公民館でしょ、これ。 ここで、この一帯が天然記念物の原生林だと知る。いや、これもう都会の緑地とか、そういったレベルじゃないじゃん。 でっもってここが展望台への入り口…というよりもう完全に登山口だよね、これ。公園内の展望台じゃないよね。標高225mというのは知っていたので、高層ビルを一つ登るようなレベル、とは思ってましたが、ここまで本格的なのは予想外でした…。 私の全盛期のペースは1時間で450mの高度を稼ぐなので、今でも40分くらいあれば登れるかな、と思ってたんですが、予想以上に本格的だぞ、と少し身構える。 北海道の歴史からして、山岳信仰が生まれる余地は無いのに、お地蔵さんやら仏像がズラリと並ぶのは大正期に開拓者の皆さんが寄進して、円山八十八ケ所登山道をここに造ったからだそうな。 天然記念物にそれっていいの、と思ったらこの仏像群が配備された後に天然記念物に指定されたため、ここら辺りは見逃されたみたい。ただし結構新しいものも目立ち、いいのかこれ、と思わなくなくも無く…。 夜に来るのは怖そうですが、ホントに怖い山は逆にこんなものが無い、というのが個人的な経験です。 霊感ゼロの私ですが、過去に二度だけ、夜間に山で突然死ぬほどの恐怖感に襲われて撤収しています。一度は世界で最も人が死んでる山、谷川岳、もう一度は沖縄の激戦地であった丘陵です。あれはホントに言葉にならない世界でした。 途中には鳥居付きの祠も。 仏教も神道もごちゃまぜであり、原始山岳信仰が大正、昭和、平成にかけて北海道で再現されてるのだ、と思うと人間の精神面てのはホントに進化しないんだなあ、というかこれが原始的な多神教の産まれ方なんだろうなあ、と思う。民族、宗教学的にとても面白い思うんですが、帰宅後確認した範囲では学術的な研究は成されてないようです。もったいない。 |