ただしコロナの関係による時短営業で、午後8時過ぎでほとんどの店が閉店済み。
あれま、と思ったんですが、この問題によって翌日、後に「すすきのの屈辱」と語り継がれる悲劇を迎える事になります。とりあえず、それはまた後ほど。



前回来た時、奥から二番目にあるお店が大行列だったのがこの新ラーメン横丁。

行列のできるラーメン屋にロクなものが無い、という経験則からその時は別の店に入ったのですが、今回はそのお店がガラガラだったのです。これなら入ってみるかと思ったのですが、電気も点いてるし、お客さんも一人いるんだけど、入り口には本日終了の札が掛かってる。どうしたのものか、と思案していると、これまた本日終了の札が出てた一番奥の店の店員さんが、まだ入れますよ、と声を掛けて来る。

まあ、今どきのラーメンに大外れはまず無いので、ここでいいかと入らせてもらう。で、券売機の電源が落ちているので直接お金を渡して注文。私の前に入った四人組の団体さんが居たので、そのおかげで私も入れてもらえたのかな、と思ったら、その後からさらに二人組が呼び込まれて入って来る。

…んんんんん。
あくまで私の個人的な推測ですが、これコロナによる時短対策では、とふと思う。
つまり自治体から指示された時間までで、本日終了の札も出す、券売機の電源も落とす。が、いかにも後片付け中のような状態にして、来たお客さんは入れてしまう、行政の検査が来たら、いや閉店してますと主張する、というもの。まあ、あくまで個人的な推測なので、ホントにたまたま入れただけかも知れませんが…。



ラーメンはこちら。定番の味噌ラーメンでたしか850円。お味は十分に合格点でした。

個人的に一番好きなのは豚骨ラーメンなのですが、これは好みによる当たり外れがやや大きいように思います。
この点、味噌ラーメンはブレが少なく、どこで食べても一定以上のレベルである事が多い感じがします。

ちなみに個人的にベストな味噌ラーメンはかつて新宿御苑前にあった「味源」で、その支店だった神田中央通り店も素晴らしかったです(後に神田駅ガード下にあった店とは別)。今でも都内に数軒「味源」を名乗るラーメン屋がありますがほぼ別物でしょう。
私にとって、これに匹敵するのは大阪「名門」の揚子江ラーメンと、麻布&東京駅丸ビルにある「赤のれん」の豚骨ラーメンだけですね。

どれもこれも既に無くなってしまった&30年以上前からあるお店ですから、私にとって未だに30年前の味を超えるものが存在しないのです。よって個人的にラーメンの進化のピークは1990年代だったな、と思っています。



食事後、歓楽街のすすきのに対して、アーケード街としてこれまた札幌の中心をなす狸小路に出て見る。すでに午後9時前ですが、それなりに人は居ました。



そこからホテルに帰る途中、博多 一風堂を見かける。あれま、味噌ラーメンの聖地、札幌にもお店出してたのね。
都内の場合、博多ラーメンは一蘭派と一風堂派に分かれる、というのが個人的な偏見なのですが、どちらかを選べと言われたら、私は一風堂派です。御徒町のお店にはお世話になっております。


さらにすすきののど真ん中で重厚どころか清時代の中国式の要塞住宅じゃねえかこれ、という建物を見かける。

なんで北海道にこんなものが、何かの観光施設か、と思ったのですが、遠藤さんという個人&その一族が経営する遠藤興産という会社の私有地でした。すなわち個人邸宅なのです。
こんな一等地にこれだけの建物ってすげえな、と思って帰宅後に調べたら、国の有形文化財に指定されてました。個人住宅なので、一切の見学は不可なのが残念なところ。

元々は大正9(1919)年に建てられたもので、何度か増改築してるものの、基本的には築百年を超える個人住宅でです。街中にこういったものが残ってる、というのは空襲を受けなかった札幌らしいな、と思います。とはいえ、過剰防衛だよなという様式であり、当時の札幌ってどんな街だったのよ、と思わなくもなく…

といった感じで、今夏の本編はここまで。

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