京阪線の駅があるはずなので、港の南部から西に向けて離脱。ついでに途中の案内地図で、ロシアのニコライ皇太子が襲撃された未来少年事件、否、湖南事件こと大津事件の現場がこのすぐ側だと知る。そうか、大津事件なんだから現場は大津だよな、と今更気が付いた。まあ、今見ても何も無かろうと見学は断念。ちなみにニコライタワリシチは、汽船で長浜に渡るために大津に来たのだろうと長年思ってましたが事件は1891(明治24)年で、東海道線の開通後。どうも純粋に琵琶湖観光に来ていたみたい。

ちなみにこの事件、犯人である警備巡査の一人だった津田の動機が全く判りません。単なる狂人、というのが妥当な線ですが、当時の資料などではまともに聴収したかも怪しく、どうもよく判らん事件ではあります。

ついでに被害者のニコライ二世は見分を広めるための世界旅行中だったのですが、帰国後間もなく最後のロシア皇帝になり、日露戦争でケチが付き(敗戦とまでは言わないが大規模な損失を受けた上で目的を達しないままの休戦であり、大失敗であった)、第一次世界大戦で大ピンチとなるとロシア革命によって殺され、ロシア帝国は終焉を向かえるわけです。そういった意味では日本に恨みがある皇帝とも言えます。お気の毒。



京阪線に出ました。明るいところで見ると、こんなに広軌だったのかとちょっと驚く。



その先にあった道祖神などの保護施設。

恐らく古くからあった像が道路工事などで移動させられ、ここに集められたのだと思います。ところが、その多くが顔が削られてるのです。イスラム教徒や東南アジア系の王朝が異教徒や敵国の街に入った時によくやる行動ですが、なんで日本でと驚く。しかも傷は比較的新しい。滋賀県で何かが起きてる?



例のびわこ大津駅から一つ南に位置する島ノ関駅に出ました。ここから三井寺に向かう電車に乗りまする。



間もなく通勤時間の朝という事もあってか、すぐに電車がやってくる。小さくて可愛いね。 

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