周囲は杉林ながら、それなりに雰囲気のある一帯です。
建物はかなり新しいのですが、神社の由来そのものはどうも明確な記録が無いようです。境内には寛永11年(1634年)建立の石碑があるので、おそらく江戸期、政宗が仙台城を築た後に祭られたものではないかと思います。しかし不動尊で、ここまで鳥居が乱立してる、ってのは初めて見ましたね。ある意味、貴重です。



でもって神社の裏手から何か音がする。なんだろう、と思って行ってみると…



小さな滝がありました。ちょうど昼時には太陽が真上に来ており、なんとも森閑とした、神秘的な雰囲気があります。
なるほど、こりゃ神社を建てなくなるな、お寺じゃだめだな、と思う。



手前には小さな祠があり、不動明王が祭られてました。

初日に見た東西アーケードの三瀧山不動院といい、どうも仙台には微妙に雑密、山岳密教の匂いがしますね。私の知る限りでは、日光辺りが空海による密教伝来前までの雑密時代の、あやしい魔法密教による北限だと思ってたんですが、仙台辺りまで進出してたのかなあ。

でも雑密、山岳密教ともいえる修験道の皆さんが好きそうな単独峰で面白い形の山は仙台周辺にはありませんから、どうもよく判らず。江戸期になってから、かなり俗っぽくなった修験道が持ち込まれたのか?と思うも確証は無し。



なんとも独特な雰囲気があり、しばらくここで休んでました。
ちなみに水量はショボいですが、雨の多い夏場とかはもっと豪快に流れるそうで、滝に打たれて修業しても絵になるようです。まあ、現在は立ち入り禁止なので修行も禁止ですが。

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