その先は美術品展示室。こういった海に関する絵画がズラッと並びますが、正直、あまり見る価値無いです(笑)。 技術のみに基づいて描かれた絵で、感性は微塵も発揮されておらず、退屈です。芸大の卒業制作みたいだな、と思う。
ちなみに絵画以外に、こういった船首像のような展示も。ただしキレイ過ぎるので模造品じゃないかなあ。
そこの展示で唯一、私がいい感じだと思った絵。
クィーンマリー号最後のマンハッタン入港、というタイトル。ちなみに作者も制昨年も不詳と言う事ですが、名のある絵描きさんよりも、こういった無名の方のいい作品の方が気に入る場合が個人的には多いです。絵は描かれた内容で見るもので、作者名を基準に見るもんじゃないでしょう、そもそも。
海の男の常識、さまざまなロープの結び方の実物展示。
一部がほどけてしまってたいたのは、悪戯されたのか、それとも自分でもやってみる用なのか解説が見つからなかったのでよく判らず。
その先に唐突にあったパナマ運河の入り口の模型。
ここは丘(海抜26m)を船で超える運河ですから(スエズはただの水路で単に川のような水面を抜けるだけ)、左に見えてる閘門(こうもん)と呼ばれる貯水池に入り、そこで水を満たして船を上に持ち上げ、次の高さの水面に入って行く形になります(海に抜ける時は逆に貯水池の水を抜いて高さを下げる)。貯水池のすぐ向こうに人造湖のガトゥン湖が見えてますから、これは太平洋側の門。
なんかすげえ仕組み、という感じですが小規模なものならロンドン市内の運河でも見れます。とりあえずヴィクトリアパークの横に一つありますから興味のある人は訪問して見る価値はあるかと。こっちは手動ですけどね。
ちなみに前回見た航空潜水艦、伊400が狙っていたのがこの閘門で、これを破壊して大西洋と太平洋の行き来を妨げよう、としたものです。
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