ちなみにロビーにはなぜか象の像が狛犬代わりに置かれてました。海運会社になぜ象、というのはよく判らず。…共和党支持者であり、反共産中国、という意味…ってのは深読みし過ぎか。
そこで展示されてた復元船 その1 阿拉伯帆船、いわゆるダウ船(Dhow)。
……これ、本来北アフリカから中近東、せいぜいインド沿岸で使われていた(一部では現役)の帆船なんですが、なんで台湾の海事博物館がそんなものを…という点については全く説明なし。ちなみに船首部が細く絞り込まれるので竜骨と肋材で船体を形造る西洋型の堅牢な船か、と思ってしまいますが、実際は左右と背後の板を張り合わせて強度を保ってる箱型船で、それほど堅牢性は無いでしょう。
こちらは中華圏ではお馴染み、中華民族の英雄、鄭和の宝船。ちなみに宝船と言うのは、船団の旗艦だった船の名前です。
明時代の初期、1405年から1433年まで7回に渡り南シナ海からインド洋までの大冒険後悔をやったのが鄭和さん。当時、アフリカ大陸東岸まで到達したとされてます。ただし私の知る限り鄭和の船団が使用した船に関するまともな資料は残ってないはずで、夢と希望で造られた模型、と考えて置くのが吉かと。当時の資料だと全長130m以上とか書かれていて、さすがにそれはどうかなあ、と思いますし。
手前の人物像は多分左が鄭和さんですが、右の庶民っぽい人物は誰だか判らず。中華圏の人なら知ってる人気キャラとかでしょうかね。
ちなみに鄭和さん、回教徒、すなわちイスラム教徒の人でした。
とりあえず入場券を握りしめ、再度5階の入り口へ。
ここから2階までが海事博物館であり、それなりの規模の展示なんですが、今回の見学中、私が見かけた他の見学者は6名のみ。平日の午後遅くという事もあるんでしょうが、もったいないなあ、と思う。
入り口の展示。最初は古代の船から帆船まで、という感じで、人類の船の歴史みたいな話が奥のスクリーンで流れてます。で、その解説合わせて模型にスポットライトが当たる、という演出でなかなか楽しい。あ、これはアタリの博物館かも、と考え始める。
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