さて、今回は例の台北駅地下街、Y地区のキャラ展開についてだ。

「さよか」



まずはこれ。猫っぽいキャラで、Y地区でよく見かけるもの。ただしどうもY地区限定ではなく、台北駅前地下街全体を代表してるらしい。

「まあ、いいんじゃない。個人的には犬で来てほしいが」

ペロ君の願望はどうでもいいよ。とりあえず3年前にも見かけたし、今回もまあ元気そうで何よりだった。ついでに右端、FOODと書かれたキャラが持ってるのひょっとしてタイ焼きか。ついでに衣料品はちゃんと複数形なのに、こっちはなんで単数形なんだろう。数個のタイ焼きを抱えてるのも映像から確認できるのに。

「それ以前に、InformationとLifeの二人の持ってるものが気になるんですが」

右から二番目の子、Informationとしながらも持ってるのはゲームのコントローラっぽいし、ヘッドフォンにスマホっぽいものを持ってるので、これはどうも情報ではなく電化製品、電子機器という気もするなあ。ITと言いたかったのかもしれん。ちなみにこれだけIT関連の会社が集まる台湾なのに台北には電気街が無いんだよね。音響街、AV製品のお店が集まってる地区はあるんだけども。ソウルや上海、深圳には電気街があったのになあ。

「でもって左端のLifeの子が持ってるのは?」

全く判らん。そもそもこの英語のLIFEがなんの意味なのかもわからん。商店街の商品ラインナップにLIFEが入ってるのは初めて見たからなあ。あるいは英語圏の猫は九つの命を持つそうだから、その内の一個を売り飛ばそうとしてるのか。ちなみに好奇心は猫をも殺すって英語のことわざ、そのまま訳してもまあ意味が通じるけど、あれ、九つも命を持ってる猫でさえ死ぬんだよ、という意味が言外にあるのじゃよ。

「いや、それはどうでもいい」



お次はリオンさん。こちらも3年ぶりの再会でした。

「お懐かしい」

こちらはY地区専用のキャラらしく、他の場所では一切見かけなかった。さらに前回は三か所くらいに壁画があったのに、今回は一つだけになっちゃってた。

「あれま。頑張ってほしいね」

全くだ。夕撃旅団としては全面的にリオンさんを後援して行く所存だぞ。



「キャラじゃないじゃん」

まあ、聞け。言うまでもなく沖縄の首里城なんだけど、この台湾訪問直前に火災で焼けてしまったわけだ。
が、こちらの展示は3年前と同じように続いてたんだよ。ただし首里城という注意書きは外されてしまってる。結構お金がかかっており、外すに外せないのかもしれん。なにか芸能人の不祥事で放送中止になったコマーシャルみたいでちょっと悲しかった。

「なるほど」



でもって追い打ちをかけるように以前は別の場所に置かれていたリオンさんの看板が、追いやられるようにその横に。ちなみに吹き出しのセリフは、台北地下街に来てくれてありがとう、だ。歓迎降臨、ご来場ありがとうございます、よりややくだけた表現になってる。

「…何か哀愁を感じるな」

とりあえず夕撃旅団としては全面的にリオンさんを応援するぞ。

「さいですか」

というわけで今回はここまでだ。


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