さて、台北最大の繁華街、西門に来たわけですが、とりあえず前回は修復工事中で入れなかった西門紅楼に入って見ましょう。
1908年、明治41年に日本が公設市場として建設した洋風建築で、木造、レンガ作りになっています(ちなみに東京駅より6年古い)。一時はボロボロになっていたのですが、1997年、台湾の民主化が始まった直後に国指定の古蹟に指定され修復が開始されました(1996年の陳さん総統選出、国民党の初の選挙敗北を持って民主化元年と見るのが一般的)。ただし三級とやや低めの位置づけですが。さらにそういった由緒ある建物ですが、現在は商業施設として再利用されております。
歴史的レンガ建造物を商業施設にしちゃう、という点では横浜のレンガ倉庫街によく似た施設で、おそらく参考にしてるんじゃないかと思います。
余談中の余談ですが、西門の南側に広がるこの一帯はちょっとした広場になっており、入った瞬間、なにか台湾の中でも特殊な雰囲気を感じます。なんだろう、オシャレだから?と思ったんですが、今回いろいろ見て見ると、どうもここゲイの街ですね。
男性同性愛者の皆さんの街と言うと、世界的には東京の新宿二丁目、サンフランシスコの一角が有名ですが、雰囲気的には新宿二丁目と言うよりもサンフランシスコの方に近いです。まあ新宿二丁目は元遊郭街という特殊なゲイの街ですから、違って当然ですが。台湾にもこういった場所があるんだ、とちょっと驚きました。
ついでにタイのバンコクもそういった面を持つ都市ですが、あそこの場合、街全体に溶け込んでるというスゴイ街ですから、またちょっと違いますね。ついでに、女性の方におけるそういった場所を私は見た事が無いんですが、探せばどこかにあるんでしょうかね。まあ、わざわざ訪問する理由は特にないのですが。
入り口。オサレですな。本来は木造骨組み、レンガ作りなんですが、さすがに木材は取り除かれて鉄骨による骨組みに入れ替えられてます。それってほぼ建て替えでは…と思うんですが、まあ、解体してしまうよりはマシなのかもしれません。2年前の2017年にオープンしたばかりなのでまだピカピカです。
中はこんな感じでオサレ爆発空間になってます。台北でも最新の商業施設の一つで、日本のその手のオサレ商業施設と比較しても遜色がありませぬ。ちなみに最先端部分でならもはや日本と互角、というのが台湾、中国、インド、タイ、韓国と言った先進国の手前、新興国でがんばってる国の特徴です。これが一般レベルになると急激にいりろショボくなる、というのも各国の共通点で、日本のように庶民レベルのお店でもそれなりにキチンとしてる、という部分は皆無です。多くの国民が接する日常生活施設の差が、先進国とこれらの国々の差と言えるような気がします。
逆に全く同じ事が日本とアメリカにも言え、空港だとか観光地だとかホテルだとはアメリカとの差は全く感じませんし、むしろ日本の方が上ですが、普通の住宅街の芝生に覆われた歩道とか、キレイに整えられた街並みとかの日常生活空間が、日本とはケタ違いの文化度の高さを感じる部分です。イギリスもアメリカほどでは無いですが、多少、まだ日本よりマシ、という部分があります。
二階もあります。本来は建築物の補強で入れたはずの鉄骨を見事に取り込んだ構造で、台湾の建築技術、レベルが高いなと思う。
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