■台湾の基礎知識 2019編
2016年版で基本的な事は書いたので、今回の基礎知識編は追加分のみ、書いておきまする。
●ICカード乗車券 悠游(ヨウヨウ)カード MY EASY CARD
前回はほとんど台北周辺をウロウロしなかったので購入を見送った台北周辺の前払い式ICカード乗車券、日本のスイカ、マナカ、イコカなどに当たる悠遊(ヨウヨウ)カードを今回は購入してます。ちなみに英語表記は名前が違ってMY
EASY
CARDとなるんですが、私の経験した範囲ではまずこの名前では通じません。ヨウヨウカードと覚えて置きましょう。
台北市内のバス、市内鉄道のMRT(地下鉄と高架交通機関の二種類ある)、そして台北周辺の台湾国鉄で利用可能でした。一部のコンビニでも使えたようですが、試してません。台湾の国鉄は切符の買い方が面倒なので、これを持っていた方が便利ですし、バスに乗る場合も楽です。市内周辺観光が主なら絶対に買っておくべきものと言えます。
その買い方。桃園空港に到着したら、地下のMRT乗り場の横に販売機があります。写真は台北駅のものですが、並びは一緒。左の青いのが悠游カードの販売機、右の紫のが通常の券売機(というか切符ではなくコイン式のトークンだが)。
悠游カードは500元なんですが、この販売機では1000元、2000元札は使えません。もし高額紙幣しか無い場合は、写真では見えてない右端に両替機があるのでそちらで両替してからの購入となります。
また500元の内100元はカード代金であり、入金されるのは400元のみなのに注意。ちなみにカードは買い取り式なので帰国時にも返金はされません。入金した残額は返金を受けられるようですが、私は面倒なのでやっておらず、詳細は不明。ちなみに今回はかなりの回数、市内の交通機関を利用しましたが、それでも最初の500元+追加入金300元の800元で十分足りました。
ついでにカードのタッチ部分は駅の改札やバス会社ごとに横だったり、斜めだったり、縦だったりするんですが、それなりに正確に合わせて載せないと反応してくれないので注意。感度も低く、スイカなら問題なく認識されていた財布に入れた所全く反応せず、結局、毎回取り出して接触させてました。この辺りはちょっと面倒。
■両替
前回書いたように、両替は台湾入国後の方が圧倒的に安く、今回も2万円を両替したところ、手数料はわずかに26元でした。
2019年11月現在のレートは1元(=圓、NTD、どれも同じものを指す。なんでこんなに通貨の表記が存在するのかは不明。正式の発音はユェンだが、クァイという呼び方もされる。これも理由はよく判らん)=約3.6円なので、わずか94円に過ぎません。まあ、実際は銀行における換金レートは為替市場の価格よりやや割高なのですが、この点は日本でも同じですから、やはり台湾で両替した方がお得です。
ただし今回、帰国時に台湾元が思ったより残ってしまったので日本円に戻したところ、5000円を受け取るのに手数料が100元、約360円といきなり4倍近くに跳ね上がってました。どうも台湾元を買うのは安いのですが、台湾元で外国通貨を買う場合は高くなるんですかね。どちらも台湾銀行の窓口なので、それ以外の違いはないはずですから。
まあ高くなったと言っても数百円ですから、どっちにしろ台湾国内での両替をお勧めします。ついでにクレジットカードは日本よりも普及してません。というか、私のような観光ルートを取る人間には使う場所がありませんでした(実際、故宮博物院くらいだった)。
■注文
食堂に入ったところ、いきなりボールペンを渡され、ええ、なにこれ、という状況になる事が何度かありにけり。
これはテーブル横に印刷されたメニュー一覧表が置いてあり、食べたいものの横にチェックを入れてレジや係の人にそれを渡し、注文をするシステムなのでした。前回の旅行では、こういったのを見た記憶が無いんですが、今回は何度も経験したので、どうも台北ではかなり普通の注文方式のようです。ただし、こちらが外人だと判ると店員さんが書いてくれた事もあり。知らないといつまで待っていても注文を取りに来てくれませんから要注意。
■トイレ
ちなみにこれも今回初めて経験したのですが、台湾のトイレではトイレットペーパーを流すな、という場所があります。
写真のように横にシャワーがあって、これで洗って、それを紙で拭いたら右に見えてるゴミ箱に捨てよ、という事なのです。えええええええええ、と思ったんですが、意外にそういった場所は多く、さらに水溶式のトイレットペーパーじゃないモノが設置されていて、実際これは流せねえ、という場所もありました。仕方ないので、水溶式のトイレットペーパー(中国語で衛生紙)を現地で買って持ち歩いてましたが。
最近はキチンとトイレットペーパーを完備して普通に便器に流せる場所が増えてるようですが、台北中心部でも未だに流すの禁止、と書かれた場所を見かけたので、要注意です。ちなみにそういったトイレでは個室に紙は無く、入り口に置かれた紙を持って中に入る場合も多いのでこれまた要注意。不安な人は日本から水溶式のポケットティッシュを持って行く事をお勧めします。おそらくまだ10年くらいは、この文化は残ってそうな気がしますし。
どうも前回は幸か不幸か、本当に台北の一等地だけを渡り歩いたのでそういったトイレに当たらなかったようなんですが、とりあえず、こんな文化は私は初めて見ました。世の中いろいろですな。
■Wifi
台湾のWifi事情はかなりよく、空港、ホテル、一部の鉄道などで無料のWifiが簡単に使えます。
今回は初めてタブレット、Ipadを現地に持ち込んだのですが、これを常に使えるようにレンタルのモバイルWifi端末を成田で借りて行きました。昨年、インド旅行でkobikkyさんに教えてもらったやり方ですが、これはかなり便利で助かりました。私の場合、スマホは小さいし馬鹿だし使い物にならん、という人なので、現地でのスマホ使用は最初から前提に入ってませんでしたし。ちなみに台湾だとレンタル料金も安く、5日で1200円くらいでした。
鉄道はもちろん、地下鉄、さらにはロープウェイで入った山の中でも電波は入りましたから、実用性は高いです。ついでに現地レポートのブログで使ってた写真は全てipadによる撮影でした。結論から言えば、10年前のデジカメよりはマシだけど、LXシリーズに比べると話にならん、というシロモノで常用は諦めました。まあ、3万7千円で買った機械のオマケ機能ですからね。さらについでにブルートゥースのキーボードも用意してたんですが、これを持って行くのを忘れるという痛恨のミス。が、画面が大きいので入力はそれほど不自由せず、問題ありませんでした。
といった感じで、いよいよ本編に入りましょうか。
|