■沖縄の海



機体はひたすら沖縄南端を目指します。
さて、ここで海岸線に注目。既に書いたように沖縄の海岸線はご覧のような断崖になってる部分が多いです。
これはアメリカ軍が上陸作戦を展開するのに悩みどころになるのですが、
最終的に数少ない海岸線、島の南西部、嘉手納から読谷(よみたん)周辺の西岸に殺到する事になります。



さて、沖縄南端部。ここで旋回して北西の那覇空港を目指します。
右下に砂浜が見えてますが、この周辺には沖縄南部には珍しくやや砂浜が広がっています。

1945年の4月1日の上陸作戦の時、アメリカはこの一帯、現在の湊川漁港から南に向け、
オトリ作戦を展開、海兵隊第二師団がここに上陸するかのようにLST艇を殺到させ、
示唆行為を繰り返し、実際の上陸作戦が始まるまで留まりました。
この陽動作戦がどこまで日本側の注意を引いたのかよく判らないのですが、
海兵隊一個師団を丸ごとオトリに使ってしまうんだから、米軍の物量が判る部分ではありますね。

ちなみに後に日本側はこれをアメリカの作戦の失敗と発表、日本軍による撃破だとしたため、
アメリカ側の失笑を買っています…



さて、後は那覇空港まで島の南西部をひたすら北上。
このあたり、サンゴ礁の名残なのか、島の石灰岩質の砂が川の堆積で積もったものなのか判別がつきませんが、
(おそらく川による土砂の堆積だと思うが)
いずれにせよ白い砂なので、海底で太陽光が反射され、独特の南国っぽい海の色になってます。

ここも浚渫で掘られた航路は海の色が変わっており、一目で判ります。
あそに機雷をまかれたらおしまいだなあ、などと観光旅行中に考えてる自分に悲しくなる…。



なんか都市部っぽい海岸線になってきました。



どうやら空港のすぐ上のようです。
…沖縄で初めて目にした文字が天ぷらでした、はい。


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