■琉球の神様
その先には鳥居が。沖縄にも鳥居があるのか、と知る。
先にも書いたようにほぼ仏教が入り込まなかった沖縄ですが、神道、神社はあるようです。
ただしこれは神社ではなく、沖縄の神殿、神アシャギのためのもの。
これですね。
神社というよりは集落の礼拝所みたなものらしく、日本の神道とは別物。
現物は初めて見ました。中は半地下になっています。
精霊信仰に近いと思うのですが、詳しくは調べたことが無いので不明です。
その横には、沖縄の聖域、御嶽(うたき)の中心部、威部(イビ)がありました。
いいのか、これ、と思うも、普通に見れるものじゃないので、ありがたいです。
琉球一帯には御嶽(うたき)と呼ばれる祭祀場があり、南方系シャーマン、
すなわち女性の巫女による祈祷の場になっています。
当然、男子禁制なのですが(この辺り古代日本ぽいところ)、
その奥にある、もっとも神聖な場所、あるいはご神体のような神石がイビです。
(この辺りも仏教伝来前の日本ぽいところ)
おっさんの私が普通に見られるような場所ではなく、これはありがたい展示でした。
本物を移築しちゃったのか、それっぽい再現建築なのかは判りませんが。
そこからも沖縄の民家が並びます。
どの家も庭を囲んで石壁があり、これが琉球の家なのか、と思う。
そして畳敷き。
いつくらいから琉球に畳が入ったのか興味深いですが、
少なくとも靴を脱いで家に上がる、という日本式の住宅だったわけです。
この辺りは欧米と同じく靴を履いたまま、という中華式とは明確に異なります。
もっとも、そういった家を下々の民が建てられるようになったのは、
日本でも明治以降ですから、一般家屋の話ではないですけども。
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