■主な遺構はこれで全て
そのDiwan I
Aamにある白い玉座。
ただし座るのではなくお立ち台で、英語では
Balcony とされてました。
おそらく皇帝用で、ここにから周辺の皆さんに謁見した、
あるいは演説でもやったんじゃないかと思いますが、詳細は不明。
ちなみにこの建物、地味に広く、幅が160m、奥行きが130mとなってます。
そこから先が宮殿空間です。
基本的に現在公開されてるのは、入り口のバザール、上で見たDiwan I
Aam、
そしてその奥の宮殿部だけです。
でもってこれらの保存状態もいろいろ微妙で、この一帯も明らかにイギリスの手が入ってます。
そもそも芝生広場だし…。
これはラン マハル(Rang
Mahal)なる建物で、シャー・ジャハンのハーレムとして建てられたものらしいです。
…さすがイスラム帝国。
こっちは宮殿内用劇場、これもDiwan i Aamと呼ばれています。
ただし同じようなアーグラ城塞の建物はDiwan-i-Knasとされてたので、
両者は何か微妙に異なるのかもしれませんが、詳細は不明。
ついでに、アーグラと違ってこの辺りの建物、中に入れません。
宮殿部の一番奥にある礼拝所、マスジドと、手前はどうも浴室らしいです。
インド、民衆レベルでは入浴の習慣は根付かなかったようですが、
少なくともムガール帝国の支配層はお風呂好きだったようです。
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