■中は迷宮
宮殿部内部にはこういった感じの中庭的な空間も多く、
これがまた迷宮的な状況を作り出していて、歩いていて楽しいです。
その先でヤムナー川沿いのテラスに出る。
おお、向こうにタージ・マハルが見えてますね。
あれを建てた第五代皇帝シャー・ジャハンは病気になった後、三男に王位を簒奪され
この城に幽閉されてましたから、おそらくこういった風景を毎日見ていたのだと思います。
この風景を見ながら、あんなカッコいい建物を建設させた俺って最高、と思ってたのか、
壮大な無駄であったなあ、と反省していたのか、どちらかは判りませぬが。
少しずつ北に向かって移動してるのですが、宮殿部の北と南では明らかに雰囲気が違い、
とりあえず南側は第四代皇帝、ジャハーンギルの時代のモノらしいですが、
北側は第五代皇帝シャー・ジャハンが大分改築してしまったものらしいです。
その先で床が大理石の中庭に出る。
こういった大理石を主にした白っぽい部分がシャー・ジャハン時代のものだそうな。
幽閉よりずっと前、彼が即位した直後辺りの改築らしいです。
タージ・マハルといい、白い建物が大好きな人だったのは間違いないようですね。
最後は大好きな白い宮殿に幽閉されたんだから、それほど不幸でも無かった気がしなくもなく。
そこからの眺め。
ここ、川沿いの低地で、地上から見ると相当な高さがあります、この建物。
この時代なら間違いなく難攻不落であったろうなあ、と思う。
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