■三蔵法師にはお供しなかった連中


さて、デリー周辺の動物編、最終回だ。
まずはこれ。



ゾウ。

「パオーン!」

バンコクではゾウ乗り入れ禁止になっていたので一度も見なかったエレファント ライダーだが、
なんとデリーで見かける事になった。
もっともデリーも動物乗り入れ禁止の標識があちこちにあるんだけど、無視なんだろうなあ。

「すげえな…」

ただし、さすがに日常的な光景ではなく、何年もデリー周辺を車で走り回ってるkobikkyさんが
初めて見たと驚いていたから、特殊例ではあるようだ。

「だろうなあ」

運んでる葉っぱは本人の食事用だと思うんだけど、顔に赤い塗料が付いてるのは何かのお祭り用かなあ。
運転手さんに聞いてもなんだか判らん、との事だったので、地元のインド人もビックリではあったようだ。
ちなみにこのゾウを撮影できるように側道に入ってしまったため、
この後、車はぐるっと回って戻る事になってしまった。
ホントに今回の運転手さんにはお世話になりました。

「しかしゾウで移動するんだ」

これ気温30度を超えるアスファルト道路の上、しかも周囲は車だらけだから、
条件的にはかなり厳しく、ちょっとかわいそうではあったが。
ついでに、この葉っぱの量にも注目で、ゾウはとにかく食べる。

「だから?」

軍で使う時、この飼葉をどうしたんだろう、という疑問をふと感じたのさ。

「はい?」

ハンニバルの昔から、ゾウを突撃兵器として使う軍隊は多かったんだ。
ここインドでもよく戦争に使われた。
だが、連中はとにかく食うんだ。
改めてこのエサの量を見ると、その飼料の運搬はそうとう大変だったと思うし、
どうやってハンニバルはゾウを連れてアルプスを超えたんだろうと疑問に感じるわけだ。

「馬に飼料を運ばせたんじゃないの」

馬もまた食うんだよ(笑)。草食動物はとにかく食い続けるんだ。
19世紀のナポレオンの時代ごろまで、鉄道が無い時代の軍隊に取って
馬の飼料の確保は意外な足枷で草なんて生えて無い冬に戦争できない理由の一つがこれだ。
ヨーロッパの戦争が川沿いに進みやすいのは船舶輸送による兵站確保のためだが、
銃弾も無い時代の兵站の主は人間の食料よりも馬の飼葉だったという話もあるからね。
ましてやゾウとなるとどうなっちゃんうんだ、と。

「どうなっちゃうの」

その辺りの資料は私の知る限り見たことが無い。
なんらかのノウハウがあったと思うんだけどね。



こちらは最終日のレッドフォートで見た、落ちてるお菓子の袋にダイブ インするリス。
ウチのハムスターが良く使ってた技で、あ、リスでもやるんだと思った。

「かわいいじゃん」

かわいいんだよ。



は!見られてる!と気づいて尻尾立てて警戒モードに入ったリス。

「かわいいじゃん」

かわいいんだよ。
といった感じで今回はここまで。


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