■インターナショナル ブルータヌキ
さて、今回のオマケ編はインドにおける日本文化だよ、ペロ君。
「インドで見かける事はあったの」
事実上、全く無かった。
日本のマンガ、アニメ、ゲーム、その他の影響を片鱗も見なかったと言っていい。
今や世界中で見かけるラーメン、寿司の店すら見なかった。
ここまで全く影響がない国を見るのは初めてで、イギリス以上の無関心さだったよ。
まあ、探し回れば無い事も無いと思われるが、少なくとも一般の旅行者が目にする事は無かったね。
「モンゴル帝国と同じくヒマラヤを超えられなかったんだ、日本文化」
が、唯一の例外の方がいらっしゃった。
「それは?」
どら焼き好きの、このお方だ。
「おおおお、ドラえもん!
…みかん食べてる?」
いや、これ、どら焼きなんだと思う。インド人にとっては謎の食べ物でこうなっちゃたんだろうな。
「すげえな、ドラえもんのインターナショナルぶり」
実際凄いと思うよ。東アジアでは招き猫と並んで日本最強の文化の使者なんだけど、
欧米ではほぼ全く受け入れられてないキャラなんだ。だから東アジア専用の人気者だと思ってたんだが、
日本とは根本的に異なる、といっていいインド文化圏で人気者だったので驚いた。
「ところでこれ、何の看板?」
ホテルの近所にあった幼稚園らしき建物にあったものだ。
ちなみにお菓子の袋に印刷されてるのも見かけたから、その人気はホンモノだろう。
「へー」
この辺りに、キャラクターの国際化のカギがあるような気もするが、
とりあえず今回はここまでだ。
「さいですか」
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