■北海道で自然史を見る
英米の自然史博物館などではお馴染み、キレイな照明が当てられた鉱物の展示。
さすがに巨大なダイヤとかはありませんが、なかなか見事なものでした。
日本の地方博物館はそれほどよく知りませんが、これだけのモノがあるとは驚きです。
その先はホールになってました。
この建物も歴史あるもののようで、いい感じです。
ちょっと面白かった展示。
標本を包んでいた古新聞が、今となってはなかなか興味深いものになっていた、というもの。
読んでみると、結構、いろんな発見がありました。
満州日日新聞のノモンハン事件の報道号。
満日、満鉄の支持を受けて造られた国策新聞社という面はありましが、
プロパガンダ新聞というのはちょっと言い過ぎでしょう。
まあ、ノモンハンがどう見ても圧勝、という記事は明らかにプロパガンダですが、
これは軍の作為によるもので、新聞の責任とは言い難いですから。
ついでに個人的に一番驚いたのは、左下の記事の見出しで、
「愛の力で時難を克服せよ」って何言ってるんだこの人って感じですな(笑)。
時難なる日本語を私は初めて聞きましたが、難しい時局、といった意味のようです。
愛の力は偉大ですが、そういった問題は、キチンと事務能力を持った人間で当たるべきで、
愛の力でなんとかなるもんじゃないでしょう。
まあ精神力と根性で戦争に勝てないのと同じレベルで、
なんでこんなのばっかりが組織の中枢をしめる人材になってたんでしょうね、この時代の日本。
この建物、一部は現在も講義などに使われてるようで、こんな立札が。
いや、今日、日曜ですけど…と思うも、とりあえず静かに通過。
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