■青いケーキが君を撃つ
店内はアメリカンなスーパーマーケットでしたが、ウォールマートなどに比べると、やや高級な感じ。
中間層のやや上の人たちが来る店のようで、この一帯はそういった人たちが住んで居るのだろうな、と思う。
そこのケーキ売り場。
20年近く前、私が初めてアメリカに来て衝撃を受けた“青いケーキ”“蛍光色のスイーツ”未だ健在です。
色彩の勉強をする場合、青は食欲減退の色、とよく出て来ますが、
そんなことはねえよ、地域差はあるよ、といういい例でしょう。
学問というのは、教えてる連中の知識はほんとにホンモノか、
適当な事を判ったような顔してしゃべってるだけじゃないのか、を常に問い続けないと、
苦労して身に着けても何の役にも立たない事があるのです。
そして困ったことに世の中の学問の半分近くがそういった面を持ちます。
一度くらい蛍光色ケーキを食べてみようか、とも思ったのですが、
今回は大人しくクルミのパイを。
2ドルくらいのものだったと記憶しますが、かなりの多きさで食べではありました。
お味も十分なレベルで、この辺りでならアメリカ人とも理解し合える、と思いました。
ちなみにレジで、会員カードもってる?と聞かれたので無いアルヨ、と答えた所、
じゃあ、つくろうか、と言われる。
ああ、明日には日本に帰るアルヨ、と答えたら、ああ、そうなんだ、会員カードつくろうか?
となんだか噛み合わない会話が発生。
とりあえず、キチンとNOと伝えるが、ひょっとしてこのス―パー、日本にも進出してるの?
と思って帰国後確認するもそんな事は無いらしい。
……Japanをアメリカのどっかの都市名とでも思ったんだろうか、あのおじさん。
さて、サマータイムでなかなか日が沈みませんから、最後にホテルの周辺を散歩しておきましょうか。
一帯は芝生の広場で、とても良い感じです。
アメリカの特徴の一つに、郊外地区では土地の囲いがない、というのがあります。
ブロック塀もフェンスも生垣も無く、住宅地でも木の柵がたまにあるくらいで、
どこがそれぞれの家の境界線なのかよくわからん、という事すらあります。
とくに道路側に塀や壁を作る事はほぼ無く、歩道などからどんどん中に入って行けてしまう事が多く、
この辺り、他の国とはだいぶ違うなあ、と思う所です。
(ロンドン郊外やケンブリッジなどイギリスの街も多少そういう面があるが、それでも普通は小さな柵がある)
この一帯は学校、このホテル、そしてマクドナルドなどのファーストフード店が集まってるのですが、
それらが一つの芝生広場として一体化してしまっており、自由にその周囲を歩き回れます。
芝生広場からホテルを見る。
こうしてみると、安ホテルとは思えない気がしなくもなくもなく…
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