■輸送機ファイナル
ロッキードC-130E ハーキュリーズ。
まあ世界の空軍の定番輸送機であり、解説はいいですよね(手抜き)。
1954年8月初飛行ですから、これまた60年近く第一線で活躍してる機体で、
展示のE型は1962年ごろから導入が始まった改良型です。
現在はK型だかT型だかまで改良が進んでるようですが、正直、よく判りませぬ。
ちなみに輸出用など全部合わせると生産は2500機を超えたそうで、
大戦後の軍用機としては、異例の数と言っていいでしょう。
余談ですが、先に見たC-119Jが引退した後、衛星からのカプセル回収をやってたのものこのC-130でした。
展示の機体はベトナム戦争時代から2011年まで運用され、この博物館に寄贈されたものだそうな。
こちらも定番輸送機、ロッキードC-141Cスターリフター。
1963年12月初飛行した4発エンジンの輸送機で、アメリカ軍が最初に本格運用したジェット輸送機でもあります。
ただしこちらは2006年には完全引退してるので、C-130などから見ると、やや寿命が短い機体でもありました。
ちなみに、この大型輸送機を280機以上装備してたとされますから、アメリカ空軍恐るべし、でしょうね。
展示のC-141はベトナム休戦時に、北ベトナムから解放されたアメリカ軍捕虜を
ハノイの空港から運び出した機体で、いわゆるハノイ タクシーと呼ばれたC-141です。
解放された捕虜が輸送機の座席に座ってる写真をよく見ますが、あの時に使われた機体なのでした。
尾部を上に跳ね上げ、平らにすることで観音開きの貨物室ドアを実現、
これも素早い荷物の搭載に有利で、さらに車両を直接走行させて搭載できるようになってるわけです。
座席などが何もない状態なので中も広い。
ただしC-17などに比べると、ちょっと横幅が狭い印象があります。
ちなみにハノイ タクシーとして運用された時はここに座席が設置されており、
展示でも奥の方の一部にその再現がありました。
といった所が輸送機の館で、今回はこれまで。
次回はアメリカ人には一番人気の大統領機の館に突入です。
オマケ編はすみません、今回もお休みで…
BACK