■さらにこんな機体も



そんな中に唐突に混じって展示されてるライト B フライヤー。
ライト兄弟の製造した最初の量産型機で、1910年から製造が開始され、
アメリカ陸軍でも、これを訓練用に購入していたようです。

ちなみにこの機体、あきらかに主翼にエルロン(補助翼)があるのですが、
本来はまだライト式の主翼を捻じ曲げて左右の揚力を変える操縦方式だったはずで、
購入後、この方が実用的と、オーナーが改造しちゃったんでしょうかね。
あるいは私が知らないだけで、生産途中からエルロン操縦に切り替わっていたのか?

展示の機体はもともと民間で使用されていたものらしいですが、詳細は不明。



ロッキード マーティンF-22Aラプター。
言うまでもなく世界初のステルス戦闘機であり、現在までアメリカ空軍による最後の制空戦闘機となっています。

ちなみに展示の機体、あまりに継ぎ目が無く、さらに完全つや消し塗装なので、
てっきり木製のモックアップかと思ってしまったのですが、先行量産型の実機です。
9機造られた先行技術試作機の中の1機で、1999年に製造されて2000年3月に初飛行したもの。
試験終了後、2007年にこの博物館で展示が開始された、との事。



そのエンジン、プラット&ホイットニーF-119。
排気口が宇宙人の顔みたいな異形なのは、推力変更型エンジンであり、
これで排気の向きを変える事ができるため。
この装置によって運動性が高められたとしますが、キチンとしたデータを見た事ないので、
どこまで有効なのかは判りません。
その後、このタイプのエンジンがあまり登場しないところを見ると、それほど効果が無かった気もします。

といった感じで、今回の本編はここまで。

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