■第一ハンガー右半分見学終了
ホーカー ハリケーン Mk.II
A。
言わずと知れたイギリスの戦闘機ですが、アメリカ陸軍では使用した事が無いはずで、
これも例のイーグル飛行部隊、アメリカ義勇兵がイギリスで飛ばしたから、という展示でしょう。
ちなみにイーグル飛行部隊は主にスピットファイアを飛ばしており、
アメリカ参戦後、アメリカ陸軍に移籍する際、これをそのまま持ち込みました。
よく見るカラー写真のアメリカ国章付きスピットファイアは主にその機体です。
後にアメリカから機体が届くようになると、彼らの多くがP-47に機種変更されるのですが、
軽快なスピットから鈍重なP-47への変更は極めて不評だったそうな。
展示の機体はカナダ製の機体で、テキサスの博物館が所有していたのを
機体交換で譲り受けたもの、との事ですが詳細は不明。
少なくともレプリカでは無いようです。
といった辺りで、大戦間の展示は終了、第二次大戦の展示棟に繋がる通路にでます。
すなわち、これで第一ハンガーの西側の見学が終了、入り口に横を通って、東側に向かいます。
その通路にあるのが、これ、ナチスドイツによるユダヤ人虐殺の展示。
上に見えてる文字はドイツ語のArbeit macht
frei、働けば自由になれる、のスローガンで、
ナチスがユダヤ人強制収容所に掲げていたあれですね。
ちなみにこの標語を選んだのは、後の軍需大臣、シュペーアです。
見る価値はある展示ですが、なぜアメリカ空軍博物館でホロコーストなのか、
というのはこれまでの旅行記で何度も述べてますから、ここでは省略。
世界中で虐殺された民族、集団は、20世紀以降も星の数ですが、
先進国で尊敬ある扱いを受けてるのはユダヤ人の場合のみです。
お金は地獄でも大切なのだ、という教訓かもしれません。
その横には世界でのアメリカ空軍の活動を紹介するパネルコーナーが。
…悲しいまでに人が居なかったですが。
と言った感じで、今回はここまで。
オマケ編、今回はお休みです。
いよいよ次回から、第二次大戦編、スタートです。
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