■その名はシルバー
さて、今回のオマケ編はこれだよ、ペロ君。
「これって…ハト?」
伝書鳩、1918年1月生まれのオスで、その名をスタンピー号、ジョン・シルバーの愛称を持つ。
第一次大戦中は、まだまだ伝書鳩は重要な連絡手段だったんだ。
「ジョン・シルバーって、どっかで聞いた名だな」
スティーブンスの小説、宝島の船長だよ。
「ああ、あの片足で松葉杖をついた…ってなんで?」
このスタンピー号はアメリカ空軍史上、最強の飛行生物で、
その伝書任務中に2度の対空砲火を受けて負傷しながら、
(ホントに博物館の解説ではFLAKと書いてあるのだ)
その度に不死鳥のごとく復活し、飛んで帰って来てるんだよ。
その結果、右足を失い、さらには片目も失明することになった。
ちなみに片足を失った後は木の義足を付けて飛び続けてる。
さらに現役の頃は失明した方の目にアイパッチを付けてたらしい。
「ああ、それでシルバー船長。しかしスゴイね」
いや、ほんとにスゴイね。
このシルバーさんは戦争を無事に生き抜いた上、1921年まで現役、
さらに1935年まで生きて17歳で大往生したそうな。ホントにスゴイね。
死後、はく製にされてこの博物館に贈られた、との事。
「ハトって17年も生きるんだ」
うん、実はそこもちょっと驚いたところだ。
という感じで、今回はここまで。
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