■21世紀のアメリカにおける郊外の街頭風景

というわけで、今回のオマケ編はデイトンの歩道で見かけた色々なものだ。

「さいですか」

まずはこれ。



「……信号の見方?」

だねえ。そんな事まで説明する?という親切丁寧ぶりだ。

「郊外型のデイトンの街では歩行者なんてほとんど居ないから、誰も歩行者信号の見方を知らない?」

いや、ここは先に見たように学校地帯なので、その生徒への対策じゃないかな。
下のボタンで判るように押しボタン式信号で、これもアメリカでは初めて見たし。
ついでに、赤信号は“止まれ”ではなく、“横断禁止”なんだ、という変な発見も。
この辺り、命令ではなく、権利の停止、という考え方なあたり、
なんかアメリカっぽいな、と思ったり。

「へー」



が、謎なのはその横のボロボロの木の電柱に貼ってあったメッセージだ。

「なにこれ?」

上は家を買います、とだけ書いてあって、数字は連絡先の電話番号かなあ。

「…こんなので俺の家を売ろうと思う人、いるのかね」

さあなあ。しかもこれ、手書きなんだよ。コピーですらない。
ピンポイントで、この場所は家を売りたい人が良く通る、とかのデータでもあったんだろうか。

「なんだそれ」

ちなみに下はビッグ セールと書かれた、これも手書きっぽい紙だ。
住所らしきものが書いてあるんだが、何のビッグセールなのかよくわからん。
アメリカ人が引っ越すときにやるという、自宅の要らないモノを売るガレージセールかとも思ったが
これだけではさっぱり判らん。

「この電柱は、なにか掲示板代わりになってるの?」

その辺りもさっぱり判らん。
深読みすると北朝鮮のスパイの暗号通信のような気すらしてくるな。

「さいですか」

といった感じで謎めいた雰囲気を残したまま、今回はここまでだ。

「さいですか」


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