■摩天楼から見下ろして

というわけで、今回のオマケコーナーは展望台で見たモノをいくつか取り上げるよ、ペロ君。

「さいですか」



「ビルの模型?」

その通り。例のジョン ハンコック センタービルだ。
日本でも、、アジアでも、この手のご本人の模型がビルの中にあるのは珍しくないんだけど、
アメリカにもあるんだなあ、と。

「なるほど」

が、注目はその下だ。

「下?」



「なんじゃこれ」

お賽銭のようにお金が放り込まれてた。
アメリカにも、こういった風習あるんだね。

「何の意味が?」

さっぱりわからん。殆どがコインと1ドル札、高くても5ドル札なので、
なにか記念の意味なのかなあ…。
ちなみによく見ると、韓国の1000ウォン札もいくつか。

「1ドルに比べると豪勢だね」

いや、韓国の貨幣は超インフレのままだから、これ、1ドルとほとんど変わらない額面だよ。
むしろ両替所でも変えてくれない小額紙幣で、迷惑なんじゃないかなあ…

「あれま」

ついでによく見ると左上にはスマホのケースらしいものが見えてる。

「何の意味が?」

さっぱりわからん。



お次はこれ。展望台の南西方向に見えてたもの。

「いや、これと言われても。あ、ハードロックカフェのギター看板がある?」

いや、注目はその横だ。マクドナルドがあるの、判るかね?

「ああ、なんかあるね」

これの店舗に注目だ。黄色のアーチが二つ、建物を挟んでるだろ。

「ほんとだ、珍しいね」

いや、これがかつてのマクドナルドの形なんだよ。
この黄色いアーチが、ゴールデンアーチという名で、マクドナルドの店舗のシンボルだったんだ。

「ゴールデンアーチって、あの黄色いMの字の事じゃないの?」

1950年代から60年代前半のマクドナルドでは違ったんだ。
世界で最初にファーストフードのシステムを開発した、
マクドナルド兄弟がデザインした、このアーチ型の飾りがついた店舗が、マクドナルドのシンボルだったんだよ。
後に兄弟は経営権を失って会社を追い出されるんだけど、
その後、1968年頃から、今のMの字のゴールデンアーチが看板となるんだ。

なので初期の店舗はこのアーチが付いてたんだけど、
マクドナルドが爆発的に展開される前のものなので、今ではほとんど見られないんだよ。
カリフォルニア州にマクドナルド兄弟が建てた店が一軒、残ってるのは知ってたんだが、
シカゴにあるとは思わなかったので驚いたんだ。
(マクドナルドはカリフォルニア生れ。ただしフランチャイズ展開は事実上、別会社の東部の本部が行った)
ちなみに私が知る限りでは、日本でこれがあるのは軽井沢の店だけだ。
あれはなんでこの形にしたのか、全く判らないけど…

「へー、ならば店に行って見ればよかったのに」

なんだけど、この後、展望台を降りたら、どっち方向かよく判らなくなっちゃったの、テヘ。

「弱いオチ…」

といった感じで、今回はここまでだ。


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