■そのほかの展示へ



さて、というわけで艦内ツアーが終わったので、周辺に展示されてるものを見て行きましょうか。
ここら辺りもキチンとみると結構時間がかかります。



ちなみに後部魚雷発射管を下から見るとこんな感じ。
こちらは横ではなく上にフタが開いてますね。
その手前、艦尾に開いてるのは艦尾タンク(おそらく5番タンク)の排水口。



Uボート関係のコマかい装備。
U-505の鹵獲時に分捕ったもの以外にも寄付された品々を含むようです。

左端のは防寒用の皮の制服で、寒い海域で甲板に出て哨戒任務に就くときなどに着たものだとか。
一番右下はエンジン整備用のレンチで、めちゃくちゃ重い、との事。
その下はエンジンの修理用パーツが入った箱。

中段右側の缶詰は、右がパン、左がイースト菌だとか。
イースト菌?と思ったんですが、どうも艦内でパンを焼いてたみたいですね。
その左の皿はスープ皿なんですが、これ陶器のように見えます。
小型艦ゆえ波で滅茶苦茶揺さぶられ、爆雷で振動受けまくるUボートで、
陶器って大丈夫なの?と思ってしまいますが…

意外なのは右上で、これはU-505から回収されたレコード。
そんな話がでてくる回想録を読んだことがないのですが、事実として、
Uボートは娯楽用のレコードを積んでいたのでした。
7枚発見された内、6枚が軍の行進曲、残り1枚はクラッシックだったそうで、
どれだけ娯楽になったのかはよくわからず。

右上の赤いのは消火器ではなく、救命ボートを膨らませるための空気瓶。



こちらはもうちょっと実用的なものとか。
上の二つは観測用の双眼鏡で、両者とも7倍のもの。
ちなみに左が艦長用で、右が士官用らしいです。

その下のは信号弾用のピストル。
その右のは、攻撃照準用の潜望鏡の接眼レンズ。
一番左下は書類用のハンコで、Uボート艦内でも、こんなのが必要な事務仕事があったのか…。



Uボート乗組員用の救命ボート。
ただしこれ、一人用で、乗員全員が一つずつ持っていたのだそうな。
右上のは先にも見た、これを膨らますための空気瓶。
ちなみに、そもそもは航空機パイロット用に開発されたのを、
救命ボートを積むスペースが無いUボートにも採用したものだとか。

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