■アジアのジャパン

さて、という感じで、今回最初のオマケ編だよペロ君。

「さいですか」

始めに断っておくと、今回の旅行記ではオマケ編はかなり少数回で終わることになる。

「さいですか」

いや、そこは何で?と聞いてくれよ。

「…じゃあ、何で?」

旅行記におけるオマケ記事は、変なモノ、妙なモノ、そして海外における妙な日本文化、
を見かけたときにネタにするのだが、これが今回、驚くほど少なかった。
特に最後、日本文化の片鱗は、微塵も見ずに終わるんだ。

「どういうこと?」

これまでのアメリカ旅行では、日本のマンガやゲームがお店で売られていたり、
テレビで日本のアニメが放送されていたり、オタクUSAというスゴイ雑誌を入手したりと
やりたい放題だったが、今回はそれらが全くなかった。

「どういうこと?」

衰退してる感じだね。
前回のデイトン行きでは、空港でも、街中のスーパーでも日本のマンガの英語版があったが
これを今回は最後まで、一度も見ないで終わるんだ。
テレビでもシカゴ、デイトンともに日本のアニメは一つも見る事が無かった。
唯一の例外は例によってキティちゃんだが、これもわずか3回見ただけで終わる。

「へー」

まあ、前回の台湾の真逆、という感じで、むしろ新鮮だったが、
さみしい気もしたね。ブームは意外に短かったという感じだ。
ドラゴンボール、ナルトの後、何もヒット作が出なかったのが大きかったのかもなあ。

「そういうもんかね」

そういうもんらしい。
が、なぜか成田空港はクールジャパン(大笑)路線が拡大してたんだよ。

「はい?」



こんな感じに。

「…なんじゃこれ」

前からある免税店、成田にあるのにアキハバラとはこれいかに、のお店だ。
昔は“電気街としての秋葉原”路線で、デジカメとかビデオカメラとか電気カミソリとか売ってたんだけど、
ここ5年くらいで、オタク街としての秋葉原に路線変更したらしい。

「しちゃったんだ」



しちゃったんだねえ、レジなんてこんな感じだ。

「すげえな」

ここは台湾かと思ったよ。

「その感想もすげえな」



ちなみに風神、雷神さんがセットで店の上に飾ってあった。
これが21世紀の日本なんだなあ、と思うと、スゴイというかなんというか、ではあるな。

「無個性よりはいいんじゃないの」

まあ、なあ…。
という感じで、今回はここまでだ。


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