■それぞれの街

お次は今回の訪問地に付いての説明を。
まずは、最初の訪問地、シカゴの簡単な紹介から。



アメリカ北部の巨大な湖、五大湖の西の外れ、ミシガン南西湖岸にある歴史ある大都市がシカゴです。
英語での正式名称はCity od Chicago、シカゴ市ですが普通にシカゴだけで通じます。
ここは、ご覧のように高層ビルが建ち並ぶ、というアメリカらしからぬ街になっており、
さらに日本式のデパート(というか多分こっちが元祖だが)がある、
簡単なものだけど地下鉄に繋がる地下街がある、と、ホントにここはアメリカか?という感じでありました。
私が見てきた中ではアメリカの特異点都市と言っていい存在です。
まあ、私はまだニューヨークは行った事がないので、あくまでそれ以外の都市との比較ですが。

とりあえず10階以上のビルが3本建ってれば都会、
というアメリカで、これだけの大都市があるとは思って無かったので、
個人的にはかなりの驚愕でございました。
2016年の推定人口は270万人、これはニューヨーク、ロサンゼルスに次いで
アメリカで第三位となっています。
ちなみに第四位は意外という感じですが、テキサスのヒューストンなんですよね。

ただしロサンゼルスの人口はいろいろ問題があり(笑)、
ここは西海岸だけあってベラボーに面積が広いのです。
なので人口密度で見るとニューヨークが1平方kmあたり10892人なのに対し、
ロサンゼルスは3276人と約1/3でしかありません。
シカゴはその約1.5倍の4588人ですから、大都市度、という意味では全米二位はシカゴでしょう。
(ちなみに東京23区の人口密度は15200人/平方qだからニューヨークですらその2/3でしかない)
この辺りは日本の横浜と大阪の関係に似てますね。
人口だと横浜が上なんですが、面積も広いので人口密度で見ると大阪が上なのです。

ついでに21世紀に入って一気に人口が増えた感があるサンノゼ(すなわちシリコンバレーだ)が
2016年の推定人口で100万人を超えて、アメリカの都市人口第10位に入って来てます。
この結果、ついにアメリカの人口ベスト10都市が全て100万都市となりました。
これでようやく日本と並んだ、という事になります。

ちなみにカリフォルニア州だけで人口ベスト10都市の3つが含まれており、
(2位ロサンゼルス、8位サンディエゴ、10位サンノゼ)
さらにベスト10に二都市を送り込んでるテキサス(4位ヒューストン 9位ダラス)と合わせると
アメリカの人口密集地帯はすでに東海岸から中西部に移った、という印象がありますね。
アメリカ東海岸でベスト10入りしてるのは1位のニューヨークと6位のフィラデルフィアのみなのです。

さらにちなみに、アメリカも近年、日本や東アジアの各国のように
都市部への人口集中が起こりつつあるのですが、
(これは驚くべき話なのだが旅行記でやる話でもないのでまたいずれ…)
その中でダントツでほぼ唯一、人口を減らしてる都市が、かつての自動車の街、デトロイトです…

話を戻しましょう。
とにかくその大都市ぶりに驚いたのが、このシカゴです。
東京、香港、ロンドンと比べるとさすがに劣りますが、大阪、ソウル、上海、バンコクあたりに比べれば
ずっと大きな都市だと言っていいと思います。
アメリカにこんな街があるとは、という感じで、正直ちょっと驚きました。

ただし夕撃旅団の目的は、単純なシカゴの観光ではなく、その南の街はずれに位置する施設、
シカゴ産業科学博物館(Museum of science and industry, Chicago)の訪問です。



ここは産業科学の名の下に(笑)、ご覧のような第二次大戦時のUボートを丸ごと保管していたりするのです。
しかも屋内展示なのですよ。



さらには世界で2機しか現存機が無いJu-87を1機もっていたりしています。
ついでにスピットファイアのMk.I も1機持っているんですが、変なマニアやお馬鹿さんが多い
航空博物館や軍事博物館と違って、これを飛ばそうぜ、とか、俺の好きな部隊の塗装に替えてしまおう、
なんて余計な事を一切しなかったため、両者ともほぼ第二次大戦時の状態を維持したまま
保存されている、という極めて貴重なものとなっています。

私的には(笑)、これらだけを観にシカゴまで行く価値がある、と断言して置きましょう。
ちなみにこの博物館、Express 999号の実物とかまで持ってるんだよ、メーテル。


NEXT