■今度の相手は日本だ



さて、お次は二階の展示へと向かいましょう。
ここは基本的に年代別展示なので、次はおそらくあれ、ですね。



はい、予想通り。
入り口上に書かれてるように、対日抗戦、日中戦争の展示です。
ちなみに日本では日中戦争と言いますが(支那事変は当時の軍部の呼称で実態は戦争だ)
英語だとSecond Sino-Japanese War、第二次中日戦争(日清戦争が第一次)、
中国語だと抗日戦争といった呼び方になっております。
まあ、戦争の呼び名は国ごとにコロコロ変わるので珍しい事ではないのですが。

壁に土嚢が積まれてますが、何の演出なのかはよく判らず。
しかも向こうの兵隊さん、日本式のヘルメットとドイツ式のヘルメットの兵が
同じ陣地に居るって何?と思ったんですが、この点は後で謎が解明されまする。



中国側から抗日戦争といった場合、1931年(昭和6年)の満州事変がスタートなのか、
それとも1937年(昭和12年)の盧溝橋事件から始まる日本と国民党政府の軍事衝突からとするのかは、
結構、人によって異なるんですが、この展示では1937年の盧溝橋事件からのようでした。
台湾ではこっちが一般的なんですかね。

で、展示室を入ってすぐに在ったパネルがこれ。
……いや、これ1946年、日本がすでに降伏した後に国民党政府が
南京に帰って来た時の話じゃないですか。戦争終わっちゃってるんですけど…。

どうも入り口から右に曲がる、が見学コースで、何も考えずに入り口から直進してしまうと、
逆走コースに入ってしまうみたい。
なんだそれ、と思いながら、もう面倒なのでこのまま見学を続行とします。



展示の一番最後の辺りに置かれてる手書き説明付きの日本軍飛行眼鏡。

…いや、こんなガラス部の小さい飛行眼鏡は無いでしょう(笑)。
陸軍の戦車兵などが使っていた防塵眼鏡ではないかと。


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