■台湾の終わりに
といった感じで、予想以上の長期連載になってしまった、この台湾旅行記もおしまいです。
最初は実質二日半、まともな博物館訪問も無い、という事で、速攻で連載終わるな、と思ってたんですが、
始めてみたら、意外に書きたい事が多くて、いつも通りの量になってしまったのでした…。
初めての訪問でしたが、日本の一部のような、それでいて道教文化の楽園のような、
実に不思議な国で、見ていて全く飽きませんでした。
何と言っても近いし、直ぐ行けるので、また行って見たい気がしてます。
台湾の人口は約2350万人、日本は1億2千700万人ですから、約5.4倍の差があります。
でもって、2016年に日本を訪問した台湾人は416万人、2015年は367万人、
2014年は282万人、2013年が220万人ですから、この4年間で、台湾の人口の半分が
日本を訪問した計算になってしまいます(笑)。
まあ、仕事で往復してる人などは何度も来てるでしょうから、実質は半分以下だと思いますが、
それでも4人に1人は日本に行った事がある、というスゴイ数字が出てきます。
これって日本人が東京や京都に一度行っておこう、という感覚に近い数字じゃないでしょうか。
でもって他人と同じ行動をするのが人間の、群れとしての基本行動原理ですから、
ここまで来ると、残りの台湾の人たちの多くも、よほどの理由が無い限り
やがていつかは日本に来ると思われます。
対して日本から台湾に向かう人数は2016年、15年のデータがまだ無いのですが、
2013年で142万人、2014年で163万人と台湾から来る人数の6割前後、という数字になってます。
この数字は、ハワイに行く日本人の数とほぼ同じで、アメリカ本土よりも少ないのです。
人口差を考えると、完全に台湾側からの一方通行に近く、これはもったいないなあ、と思ったりします。
台北だけなら、二泊三日もあれば十分、見て歩けますから、行って損はないと思いますぜ。
ちなみに個人的にアジアでもっとも一番面白いのは
香港であろう、というのは今でも変わりませんが、
中国本土に飲み込まれつつあるあの街は、あと10年持つかなあ、という不安があります。
その点、バンコクと、この台湾は、香港ほどのエネルギーを持ってませんが、
今後ともキチンと発展してくれるだろうなあ、という期待を込めて、
個人的におすすめのアジアの渡航先に上げさせていただきます。
という感じで、今回の旅行記はここまでとします。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
BACK