■謎の箱
さて、ペロ君、今回のオマケコーナーはこちらの箱だ。
「箱?」
「舊衣回収箱って何?」
直訳すると、古着回収箱だ。これを台北市内で何回か見たんだよ。
「古着の回収?」
どうも市の許可を得て、障害者団体の人たちが置いてるものらしい。
だが、今の台湾の経済状況からして、果たして古着をもらってそのまま着るとも思えず、
あるいは純粋な資源回収で、それを売ってお金にするのかもしれない。
「ボロボロになった衣装とか入れられても困るだろうね」
その辺りが古着回収の難しさだと思うんだよなあ。
サイズも違えば女物、男物もあるからね。
以前、震災の被災地に取材した人から聞いた話だと、
古着の寄付はこれを整理して、必要な人を探すだけで大変で、
むしろ現場の混乱を招いて、あまり有難くなかった、という話だったし。
善意が意外な問題を含む、といういい例だろう。
「微妙だね」
もし台湾の人たちが、この点の問題を解決してるのだとすると、
それはそれでスゴイな、と思ったわけだ。
「なるほど」
ついでにこの箱の横には、妙に味のある落書きがあったので載せてみたわけだ。
「…こういうオチかい」
はい、というわけで今回はここまで。
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